「セキュリティ」の意味
午前中から国士舘大学鶴川キャンパスへ。「生命科学と21世紀社会」第7講として、先週から引き続き、生殖技術について話す。私語はすっかり減った。ありがたい。来週からは出生前診断などについて話すことになる。
終了後、いったん帰室してから、プールへ。
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知人の日記にコメントしていたら、長くなってしまったので、自分のところにも書いておきます。厚生次官が襲われた事件について。
……確かに自首してきた男は、ペットがどうしたと述べているようですが、それでも厚生次官2人を狙ったという事実はあり、その動機としてペットというのはあまりにも飛躍があるような……まあ、しばらくは速断せずに情報が出てくるのを待つしかないでしょう。
いずれにせよ、これでまた人々のあいだの「体感不安」が高まり、各種セキュリティ・システムが売れ、警察は予算増加のネタにするでしょう(実際の各種統計を見てみると……という話は言わずもがな、ですね。資料はやまほどありますが、とりあえずコンパクトにまとまっているものとしては、浜井浩一、芹沢一也共著『犯罪不安社会』(光文社新書)などがあります)。
皮肉にも、「セキュリティ」という英単語には、「治安」という意味と「保障」という意味があります。いまの日本に必要なのはどちらでしょうか。
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明日、「社会学基礎演習」はお休みだが、ある書類の関係でガッコへ行く予定。08.11.25
- 作者: 浜井浩一,芹沢一也
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/12/13
- メディア: 新書
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