2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『ノルウェイの森』、『さくらんぼ 母ときた道』

いろいろと書きたいことがあるのだが、諸事情のため短めに(でもないか)。 今朝知ったニュースで驚いたのがこれ。すでにネットじゅうがざわめいているようだ。 村上春樹原作 『ノルウェイの森』 映画化決定 村上春樹の大ベストセラー「ノルウェイの森」映画…

期待して/期待しすぎないで

不覚にも自分では気付かず、yyj君の日記で知った記事。 「iPS期待しすぎないでノ再生まだ先」京大が専属広報 これは難しい。大学が広報部を持ち、学内の研究者の成果を広報していくことなど、英語圏では普通らしく、そうした大学や企業のプレスリリースば…

痛み、親密な他人、文学的邂逅

暑いけれども気持の良い日だった。僕は午後じゅうプールで泳いで……と書くと、ひと昔前の青春小説みたいだな。プールはプールでも屋内で、しかも泳いだわけでもなく、歩いただけ。その後、バーに行って小指のない女の子と知り合う、なんてことももちろんない…

ローザンヌ、新橋、秋葉原

午後、新橋へ。松下電工汐留ミュージアムで開催されている「アール・ブリュット/交差する魂」を観る(同伴者あり)。奇しくも同じ週にアール・ブリュットを2カ所連続して観ることになったのだが、それだけ浸透してきたのだろう、きっと。 この展示は、アー…

無垢の眼、攻殻2.0、カッシーニ

昨日のことだが----。 昼過ぎに早稲田へ。早稲田大学の會津八一記念博物館で、「無垢の眼」を観る。先日訪れた小出由紀子事務所に置いてあったハガキで知った展示で、作者は4人とも何らかの障害を抱えている女性。アール・ブリュットとかアウトサイダー・ア…

犯罪の社会的要因

秋葉原事件の影響で、犯罪の要因を個人に求めるのではなく、社会に向ける傾向が生じているようです。この事件は確かに痛ましい悲劇だったのですが、人々の関心が「心の闇」から「社会の明るみ」へと移っていることには、溜飲が下がります。 警察庁のまとめで…

いまさらながら「遺伝子」について(書評のためのメモ)

ある本の書評のために、いろいろと考えてさせられている。 いまさらながら、「遺伝子」とは何だろう、というような問いを僕が発したら、笑われる、もしくはあきれられるだろうか。あるいは、遺伝子は何をしているのか、と。 手元にある『広辞苑(第5版、電…

池澤夏樹『星に降る雪/修道院』

調子にのってもう1本。 数日前のことだが、遅まきながら、池澤夏樹の『星に降る雪/修道院』(角川書店)を読み終えた。 タイトルでわかる通り、中編2本をまとめたもので、大傑作だった短編集『きみのためのバラ』(新潮社)の感動を思い出しながら期待し…

フロイト的“デッガードの夢”解釈

朝からガッコへ。2限の「社会学基礎演習」で、フロイトの「自我とエス」を読む(『自我論集』中山元訳、ちくま学芸文庫、1996年、原著1923年)。 予習段階で、僕はドイツ語には自信がないので、ウェーバーやマルクスのときと同じように、英訳を参照しておこ…

品質安定化? 万能化?

細かい話で恐縮なのですが……僕は、ヒトES細胞の研究が国内で始まったとき、「国産」という言葉が使われたことに、大きな違和感を持ったことがあります。 最近の報道でも、似たようなことを感じることがあります。以下は、7月2日付の『朝日新聞(asahi.com…

お知らせ----『よみがえる京大サイクロトロン』

僕の知人たちがドキュメンタリー映像『よみがえる京大サイクロトロン』を制作しました。すでに京都などで上映されたようですが、いよいよ東京での上映会が決まったようです。楽しみです。 以下、主催者である「市民科学研究室」のウェブサイトからのコピーで…

自殺と殺人----白書からデュルケームへ

昨日のことだが、NPO法人「ライフリンク」のプロジェクトチームが「自殺実態白書」をまとめ、ウェブサイトで公表した。 この件は各メディアで報道されたが、『毎日新聞(毎日jp)』がその要点を比較的わかりやすくまとめている。 全体では遺書のあった人の動…

「JCcast」第17回が配信!

昨夜からjournalism.jpのネットラジオ「JCcast」第17回が配信されています。 僕は、東大先端研ジャーナリストコースの2006年度受講生で、生物学の修士を持つ山下祐司君と組んで、iPS細胞とその周辺について話題提供しています。彼はなかなかよく勉強していて…

iPS細胞@『メディカルバイオ』&『現代思想』

みなさま、ブックマークを変更していただけましたでしょうか。(ミクシィ経由の方には関係ありませんが(笑))。 旧日記でも告知した件、あらためてまとめておきますね。 オーム社の隔月刊誌『メディカルバイオ』7月号では、「動き出した世界のiPS細胞研究…