2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『「原発避難」論』

諸事情で、山下祐介・開沼博編『「原発避難」論』(明石書店)に所収されている須永将史「大規模避難所の役割――ビッグパレットふくしまにおける支援体制の構築」を読む。著者の須永は、僕とは指導教官のゼミ仲間である。 須永は郡山出身であり、震災後、定期…

『戦火の馬』

いつものシネコンで『戦火の馬』を観る。いわずとしれたスピルバーグの新作で、原作はイギリスの児童文学。 イギリスの貧しい農家に買われた馬が、第一次大戦に翻弄される様が、馬の視点で描かれる。農家の少年からイギリス軍の将校、ドイツ軍のほとんど少年…

『風化する光と影』

みなさま、ごぶさたしています。こちらでは。 ツイッターなどではすでに紹介していますが、現在発売中のムック『風化する光と影』に、たった1頁ですが寄稿しています。被災地で見た「瓦礫」などについてのちょっとしたコラムです。 このムックは、震災当初…

『ヒューゴの不思議な発明』

いつものシネコンで『ヒューゴの不思議な発明』を観る。諸事情で簡単に。いわずと知れたマーティン・スコセッシの3D作品、しかもファンタジー。どちらもスコセッシのからは想像しにくいが、とにかく観てみた。 舞台は1930年代のパリ。父親を亡くした孤独な…

『ブラッド・ワーク』再訪

か「今日は『ブラッド・ワーク』をDVDで見直しましたよ」 さ「あれ、原稿の追い込みで忙しいんじゃないの?」 か「忙しいよ。だから簡単に」 さ「そ。じゃあ直球で。どうだった? トークのネタに使えそう?」 か「たぶんね。ネタバレしちゃうと、ようするに…