2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「アジェンダ設定会議」で思ったこと

週末、大阪大学で開催された「「熟議キャラバン2010 -再生医療編-」 アジェンダ設定会議」にパネルの1人として参加してきた。土曜日の午前11時から日曜日の夕方5時まで、みっちりと再生医療について議論した。このプロジェクトについて適切に説明するのは…

関西で幹細胞について議論する前に

日本のニュースサイトは、記事をアップしている期間があまりに短い。メモだけでもしておこう。 先日、日本の研究者がiPS細胞とキメラ技術を使って、マウスの体内でラットの膵臓をつくることに成功したことを紹介した。この研究が将来目標としていることは、…

Mogwai「Special Moves/Burnig」

発売後、約1カ月で購入。CDとDVDのセットで、アマゾンでは「バーニング」という邦題になっているが、CDのタイトルが「Special Moves」、DVDのタイトルが「Burning」ということらしい。 たった1カ月のタイムラグだけど、もっと早く買えばよかった、と思える…

本が続々と届く

アマゾンやそのマーケットプレイスで注文した本が続々と届く。反射的に注文してしまったCDも(苦笑)。 僕の部屋の本棚はすべて満杯で、床にも本が積み重ねられている。ゴミ屋敷に近い。本の山が少し大きくなったところで、いまさら気にもならない。 ある研…

「遺伝子治療の研究者、4つの論文を撤回」など

目に付いた記事を……。 「違法な精子ドナー・サービスで25万ユーロを稼いだ2人」http://tinyurl.com/2fjq4ry 「脳の画像化の研究プログラム、違反の後、停止に」http://tinyurl.com/2fqycag コロンビア大学のFDAの調査は、ほかの研究センターへの警告になる…

年表風:幹細胞からの生殖細胞の分化誘導

少しだけ……。 先日、幹細胞からの生殖細胞の分化誘導と異種間キメラ胚を使う臓器作成について紹介しました。 どちらも2007年秋以降、つまりヒトiPS細胞の樹立が報告されてから、その可能性(できる/できない)や是非(やってよい/いけない)が広く議論され…

幹細胞と同意

8月に引き続き、今月にも幹細胞について話す機会がありそうである。 日本に住んでいる以上、日本国内の事情についても触れておこう。 ここ最近の国内の幹細胞関係のニュースのなかで、最もインパクトがあったのは、慶應大学の研究者がiPS細胞から精子や卵子…

『エル・トポ』

夜、渋谷のヒューマントラストシネマで『エル・トポ』の試写を観る。夜9時からの試写は珍しい。その案内は一昨日に届いた。 映画の試写の案内が直前にメールで届く、ということはたまにある。どうやら宣伝・配給会社が著名人に宣伝コピーなどを依頼したのだ…

「世界的な健康、それとも世界的な富?」など

少しだけ……。 「豊かな世界の疾患が、貧しい世界のバイオテクノロジーをハイジャック」http://tinyurl.com/33auxu2 「発展途上国におけるバイオ企業のニューウェーブが緊要な世界的ニーズに見合うべく、登場してきている。つまり、貧しい者が使うことのでき…

JCcast第39回&常岡浩介さんインタビュー

数日前のことですが、JCcast第39回が早くも公開されました。 今回は「多摩ニュータウン」特集ということで、武田さんのガイドで、多摩ニュータウンのあちこちを(あいにくの豪雨のなか)視察した後、恵泉女子大学の研究室で番組を収録しました。 視察の様子…

『悪人』

土曜日だが、身体は自然に御茶の水に向かってしまう。 昨晩、中途半端なところで終わった仕事を、キリのいいところまで続ける。 夕方、もちろん平日よりは早めに切り上げ、せっかく都心に出てきたので、映画でも観ようと思った。『キャタピラー』はどうかな…

JCcast第38回

数日前のことですが、JCcast第38回が公開されました。 僕は、「性器の障害」を出生前に、薬剤を使って治療する「出生前治療」について、山下君は、「触覚と意思」について、赤木君は「ラブプラス」について話題提供しています。 お聴きいただければ幸いです…

『ハナミズキ』

御茶の水に行く必要のない週末はひさしぶりだ。 といっても、やるべき仕事がないわけでは、もちろんない。午前中、洗濯しながら雑用をし、午後のいちばん暑い時間帯に、プール、図書館、スーパーを回る。映画を観たいと思ったのだが、僕はもはや学生ではなく…

「アメリカ議会は、幹細胞への予算支出凍結を覆せるか?」など

暑い。 次から次へといろんなことが起きる……。 「予防的手術が乳がん、卵巣がんのリスクを削減」http://tinyurl.com/25jqvu5 「新しい研究によれば乳がんや卵巣がんの発生リスクを実質的に上げることが知られている遺伝子変異のある女性は、もし乳腺切除手術…

マーク・ハウザー事件:動物の道徳、研究の倫理

少しだけ更新しよう。 すでに紹介したが、アメリカのハーバード大学は、「動物の道徳」研究で有名なマーク・ハウザー教授の研究不正を認めた。このことは波紋を広げているようだ。とくに議論の口火を切った『ボストン・グローブ』紙と、ハウザーの研究を積極…