2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

恒例 今年の収穫ベスト3

というわけで、いつものように順不同で。テキストは再掲のものを含みます。 ●『犬と猫と人間と』(飯田基晴監督) http://www.inunekoningen.com/ 飼い主から捨てられ、処分、すなわち殺されるイヌやネコ。日本はペット大国ではあるが、ペット天国ではない、…

近況@200Q.12.28

雑事のあいまをぬって、やっと、川口有美子『逝かない身体』(医学書院)を読了。一週間ぐらいかかってしまった。今年は書評で取り上げたもの以外、あまり新刊を読めなかったが、読めたもののなかではベストかもしれない。 同書では主に、川口さんのご経験が…

『AVATAR』

12月24日に観た映画として『AVATAR』はふさわしかっただろうか。マイレージを使ってタダで観るつもりだったのだが、「3D」ということで、300円プラスだった。ま、いいか。DVDなどの影響で劇場から足が遠のいた観客を、劇場に呼び戻そうとするための奇策がこ…

水泳帽の帰還

暗い論調が多いこのブログでもクリスマスらしい(?)話題を。 昨日、プールから帰って、タオルと水着を干そうとすると、水泳帽がない。またやってしまった。以前にも忘れたことがあるのだ。で、今日、フロントに尋ねてみると、やはり届けられていた。 ここ…

『メディカルバイオ』1月号

オーム社の各月刊誌『メディカルバイオ』2010年1月号が発売されました。僕は「ヘッドライン」でデコードジェネティクス社の破産について書き、「BOOK SHELF」でニュースタットほか著『豚インフルエンザと政策決断』(時事通信社)を書評しています。Medical…

ダウン症とその「治療」

日本語圏では、わずかにAFPが伝えているようだが、先月、アメリカの研究者たちが、ある薬剤によってダウン症を「治療」できるかもしれないことを動物実験で明らかにした。もちろん、まだまだ基礎段階の研究ではある。また、そもそもダウン症を「治療」すると…

JCcast第32回が公開!

17日のことですが、JCcast第32回が公開されました。 第32回 遺伝子と神経幹細胞治療(だったのかな?)、なう。 http://www.journalism.jp/podcasts/2009/12/32.html 今回は、僕がデコード・ジェネティクス社の破産について、山下君が幹細胞治療の副作用報告(…

「私のカラダを捨てないで」

神保町の三省堂書店で、川口有美子さんの新刊記念イベント「<シリーズ ケアをひらく 講演会第2回> 熊谷晋一郎さん×川口有美子さん 対談「私のカラダを捨てないで」」を聞く。 基本的には、同じ出版社の同じシリーズから本を出したお2人の対談。その様子は…

リサイクル3話+アルファ

一度使った紅茶のティーバッグをデスクに持ち帰った僕は、「それ、どうするのですか?」と聞かれてしまう。「僕の階層では、1つのティーバッグで2杯以上淹れるんですよ」と答えると、相手は反応に困っていたようだ。ジョージ・オーウェルの、紅茶を受け皿…

追伸----ダウン症と出生前診断について

12月6日のエントリー「ダウン症と出生前診断」には、思いのほか静かな反響があったようだ。 2つ紹介した記事のうち、2番目のものでは、ダウン症候群の専門家ブライアン・スコトコが以下のようにコメントしていた。 スコトコによる世界中の研究の再検討に…

幹細胞と生殖細胞

昨日のことですが、幹細胞関連で、国内外それぞれで大きな動きがあったようですね。 国内では、ES細胞やiPS細胞から生殖細胞をつくることが認められる方針がすでに示されていますが、またその動きが一歩進んだようです。 文部科学省の作業部会は10日、あら…

1208@200Q(ごあいさつ)

みなさま、ご訪問いただき、ありがとうございます。 今年もこの日がやってきてしまいました。「12月8日」という日付けは、少なくとも2つの点で、歴史的に重要な日なのですが、僕個人にとっても重要な日です。 フリーランス・ライターになってから今日で14…

ダウン症と出生前診断

ダウン症と出生前診断について、イギリスとアメリカで、少し印象の異なる調査結果が出たらしい。日本では、マスコミもブロガーも、この種の話題はあまり取り上げない。実は、僕も気が進まない。しかし、誰も触れないというのもおかしいと思うので、情報の紹…

幹細胞2話

日本ではiPS細胞の新たな成果が……。 『毎日』は、 ただ、培養能力には個人差があるとみられ、4人のiPS細胞を別の10人の皮膚細胞を使って培養したところ、うち3人では増殖しなかった。また、マウスの細胞を使った場合の方が繰り返し培養しやすかったと…

It’s better to burn out than to fade away

もちろんカート・コバーンの遺書ではなく、その引用元、ニール・ヤングの名曲である。「It's better to burn out 'cause rust never sleeps(錆びには終わりがない。だったら燃え尽きるほうがいい)」と歌われることもあるが、カート・コバーンの遺書として…