2009-01-01から1年間の記事一覧
というわけで、いつものように順不同で。テキストは再掲のものを含みます。 ●『犬と猫と人間と』(飯田基晴監督) http://www.inunekoningen.com/ 飼い主から捨てられ、処分、すなわち殺されるイヌやネコ。日本はペット大国ではあるが、ペット天国ではない、…
雑事のあいまをぬって、やっと、川口有美子『逝かない身体』(医学書院)を読了。一週間ぐらいかかってしまった。今年は書評で取り上げたもの以外、あまり新刊を読めなかったが、読めたもののなかではベストかもしれない。 同書では主に、川口さんのご経験が…
12月24日に観た映画として『AVATAR』はふさわしかっただろうか。マイレージを使ってタダで観るつもりだったのだが、「3D」ということで、300円プラスだった。ま、いいか。DVDなどの影響で劇場から足が遠のいた観客を、劇場に呼び戻そうとするための奇策がこ…
暗い論調が多いこのブログでもクリスマスらしい(?)話題を。 昨日、プールから帰って、タオルと水着を干そうとすると、水泳帽がない。またやってしまった。以前にも忘れたことがあるのだ。で、今日、フロントに尋ねてみると、やはり届けられていた。 ここ…
オーム社の各月刊誌『メディカルバイオ』2010年1月号が発売されました。僕は「ヘッドライン」でデコードジェネティクス社の破産について書き、「BOOK SHELF」でニュースタットほか著『豚インフルエンザと政策決断』(時事通信社)を書評しています。Medical…
日本語圏では、わずかにAFPが伝えているようだが、先月、アメリカの研究者たちが、ある薬剤によってダウン症を「治療」できるかもしれないことを動物実験で明らかにした。もちろん、まだまだ基礎段階の研究ではある。また、そもそもダウン症を「治療」すると…
17日のことですが、JCcast第32回が公開されました。 第32回 遺伝子と神経幹細胞治療(だったのかな?)、なう。 http://www.journalism.jp/podcasts/2009/12/32.html 今回は、僕がデコード・ジェネティクス社の破産について、山下君が幹細胞治療の副作用報告(…
神保町の三省堂書店で、川口有美子さんの新刊記念イベント「<シリーズ ケアをひらく 講演会第2回> 熊谷晋一郎さん×川口有美子さん 対談「私のカラダを捨てないで」」を聞く。 基本的には、同じ出版社の同じシリーズから本を出したお2人の対談。その様子は…
一度使った紅茶のティーバッグをデスクに持ち帰った僕は、「それ、どうするのですか?」と聞かれてしまう。「僕の階層では、1つのティーバッグで2杯以上淹れるんですよ」と答えると、相手は反応に困っていたようだ。ジョージ・オーウェルの、紅茶を受け皿…
12月6日のエントリー「ダウン症と出生前診断」には、思いのほか静かな反響があったようだ。 2つ紹介した記事のうち、2番目のものでは、ダウン症候群の専門家ブライアン・スコトコが以下のようにコメントしていた。 スコトコによる世界中の研究の再検討に…
昨日のことですが、幹細胞関連で、国内外それぞれで大きな動きがあったようですね。 国内では、ES細胞やiPS細胞から生殖細胞をつくることが認められる方針がすでに示されていますが、またその動きが一歩進んだようです。 文部科学省の作業部会は10日、あら…
みなさま、ご訪問いただき、ありがとうございます。 今年もこの日がやってきてしまいました。「12月8日」という日付けは、少なくとも2つの点で、歴史的に重要な日なのですが、僕個人にとっても重要な日です。 フリーランス・ライターになってから今日で14…
ダウン症と出生前診断について、イギリスとアメリカで、少し印象の異なる調査結果が出たらしい。日本では、マスコミもブロガーも、この種の話題はあまり取り上げない。実は、僕も気が進まない。しかし、誰も触れないというのもおかしいと思うので、情報の紹…
日本ではiPS細胞の新たな成果が……。 『毎日』は、 ただ、培養能力には個人差があるとみられ、4人のiPS細胞を別の10人の皮膚細胞を使って培養したところ、うち3人では増殖しなかった。また、マウスの細胞を使った場合の方が繰り返し培養しやすかったと…
もちろんカート・コバーンの遺書ではなく、その引用元、ニール・ヤングの名曲である。「It's better to burn out 'cause rust never sleeps(錆びには終わりがない。だったら燃え尽きるほうがいい)」と歌われることもあるが、カート・コバーンの遺書として…
ある人からコーヒーのサービス券を大量にもらったので、ほぼ毎朝、医療の街のマクドナルドに立ち寄り、無料でコーヒーをテイクアウトしてから編集部に向かう。 レジでいつも対応してくれるのは、50代と見られる男性だ。少なくとも1カ月前から同じ場所で同じ…
僕はときどき、「健康の敵って何だと思う?」という問いを人に投げかけることがある。ひと通りの議論を終えた後、僕は「その答えは『貧困』だよ」と言う。 その反応は2つに分かれる。1つは「そんなの当たり前だよ」という反応。この人たちには、当たり前の…
数日前のニュースですが、アイスランドのデコード・ジェネティクス社が破産を申請しました。以下、『ニューサイエンティスト』のブログ『ショート・シャープ・サイエンス』より。原文には関連情報へのリンクが多数あります。 2009年11月17日 アイスランドの…
終日、自室で原稿を書く。疼痛に苦しめられる。気温13度ぐらいが分岐点かもしれない。夜半に2本送稿。 * 数日前のことだが、『週刊読書人』に書いた『幹細胞WARS』の書評原稿が(僕が知らないうちに)ネットにアップされていることに気づく。『読書人』の…
午前中から図書館へ。 僕はなぜかある種の原稿を自室では書けない。そういうときには図書館の「ビジネスルーム」にMacBookを持ち込んで書く。カウンターで手続きすればネットにも接続できるのだが、僕はしない。僕が図書館で仕事をするのは、むしろネットか…
相変わらず慌ただしい日々を過ごしていますが、少しでも更新していきます。3連休なんていったいどこの国の話でしょうか……。 タイミングが悪くて恐縮ですが、10月1日、日本臨床腫瘍学会監修『入門腫瘍内科学』(篠原出版新社)という本が発売されました。一…
東銀座の松竹試写室で『海角七号 君想う、国境の南』(試写)を観る。 僕はもともと台湾映画との相性がよく、そのうえ“多言語映画”、つまりさまざまな言語が飛び交う作品に弱い。この作品は、台湾では国民的な歴史的な大ヒットになったものらしい。そうした…
……というわけで、朝イチでガッコへ。 4部提出しなくてはならないのだが、コピーカードの残りが足らない。ゼミの教材の場合、大学院事務室でコピーカードを借りればただでコピーできるので、それを使えないかと尋ねてみると、「あくまでも教材用なので……」と…
8時41分; おはようございます。 本日はファイナル・カウントダウン……ではなくて、6月末に続き、セカンド・カウントダウン。 例によって、予備のA4用紙とプリンタのインクカートリッジは確保済み(これらがなくなるとパニックになる)。通しノンブルは昨…
諸々の事情で更新が滞ってしまっています。 11月9日、JCcast第31回が公開されました。 第31回 科学ジャーナリズムとWikipediaとワクチン http://www.journalism.jp/podcasts/2009/11/31.html 僕は、ジャック・エル=ハイ著『ロボトミスト』(ランダムハウス…
毎月1日は「映画の日」。都内に出てミニシアターをはしごするのがいちばん経済的だということはわかっている。先日のネットラジオ収録の後、某YYj氏が『空気人形』を観たと言い、僕が観ていないと言うと、「カユカワさんがまだ観ていないことに驚いた」だっ…
10月20日、2002年に発売された共著書、市野川容孝編『生命倫理とは何か』の第5刷が発売されました。僕は「人体の資源化・商品化」の項目を執筆しています。書いたのはすでに7年前、状況はかなり変わっているのですが、こうして少しずつ、売れ続けているの…
忘れないうちに簡単な感想だけをメモしておきます。監督、出演者、原作、あらすじなどの基本データについては、リンク先などをあたってください。 ●『TAJOMARU』 http://wwws.warnerbros.co.jp/tajomaru/ 何を隠そう僕は芥川の愛読者なので、「藪の中」が原…
諸々の事情で、更新が途切れて申しわけありません。せめて仕事の紹介ぐらいさせていただきますね。 オーム社の各月刊誌『メディカル・バイオ』11月号が発売されました。僕はいつものように「ヘッドライン」(82頁)と「BOOK SHELF」(93頁)を執筆しています…
渋谷のライブハウスShibuya O-EASTで、toeのライブ「変わるものと変わらぬもの Volume.3」を観る。 チケット代はなんと1000円! イープラスの手数料800円とドリンク代500円を合わせてもたったの2300円と、たいへんありがたかったのだが、メンバーにギャラは…