近況(安否報告?)

 20日(火)、国士舘大学鶴川キャンパスで、試験。例年と違って、学生たちに答案を書き終えたら退出してもよいと認めたら、30分もしないうちに教室はガラガラに。60分の試験時間の最後まで残っていたのはほんの数人だけ。うーん。帰りにキャンパスから鶴川駅までのバスで外を眺めていたら、電信柱に「鶴川サナトリウム」という掲示があるのを見つける。ごく最近、インフルエンザのパンデミックで広く報道された病院だ。認知症のケアで知られているところだが。うかつにも、国士舘のすぐ近くだということに気づかなかった……。
 21日(水)、学生として参加しているゼミ(社会学基礎演習)、終了。『人間解放の理論』の第2章を読み終える。このゼミは、基本的には修士課程1年生向けに開かれているものだが、得られたものは多い(僕がそれだけ勉強不足だということでもある)。終了後、某書類についてあれこれ。所用で虎の門に立ち寄ってから帰室。
 22日(木)、天候のせいであろうか、体調がやや悪い。入浴しても痛み止めを飲んでもどうにもならず、パソコンに向かうのをあきらめ、寝転んで読書。諸事情にそなえて、「ファストフード」と「インフルエンザ」について、手持ちの本をめくる。シュローサー『ファストフードが世界を食いつくす』(草思社)、スパーロック『食べるな危険!!』(角川書店)、リッツァ『マクドナルド化する社会』(早稲田大学出版会)、美馬達哉『〈病〉のスペクタクル』(人文書院)の前半、『メディカルバイオ』2009年1月号のインフルエンザ特集など……。藤原新也の『アメリカ』(情報センター出版局)にもファストフード文化についてのエッセイがあったように記憶しているが、本自体が見つからず……。夜半に再入浴して、電気毛布を敷いた布団にくるまり、尊敬する某氏のポッドキャスト番組を聴いていたら、少しラクになった……。
 23日(金)、午前中からクリニックへ。いつもはリハビリだけなのだが、この日は診察も受けた。ドクターにいくつか素朴な疑問を投げかけると、ほぼ予想通りの答え。何度も「ホントですか? 実感ないですね」と言ってしまった。整形外科はまだまだEBMとは言い難いようだ。いつものようにリハビリをしてから、薬局で薬を受け取って帰室。
 24日(土)、少しよくなったようだ。午前中にはプールで歩き、午後、ようやく試験の採点を開始。最近の学生は、「ノートのコピー」も「一夜漬け」もしないらしい。答案を読みながら、ため息。それでも、わずかながらたいへん優れた答えを書く学生さんもいる。興味を持ってくれる学生が数人でもいる以上、手を抜くわけにはいかない、と、3年連続同じ感想を抱く。09.1.24

ファストフードが世界を食いつくす

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マクドナルド化する社会

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「病」のスペクタクル―生権力の政治学

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Medical Bio (メディカルバイオ) 2009年 01月号 [雑誌]

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アメリカ (集英社文庫)

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