水泳帽の帰還

 暗い論調が多いこのブログでもクリスマスらしい(?)話題を。
 昨日、プールから帰って、タオルと水着を干そうとすると、水泳帽がない。またやってしまった。以前にも忘れたことがあるのだ。で、今日、フロントに尋ねてみると、やはり届けられていた。
 ここ数カ月、夜に来ることの多かったスポーツクラブだが、ここ数日はやむをえない事情で昼間に来ている。昼間に来ると、スタッフは若者、利用者は老人ばかりというコントラストが目立つ。
 ウォーキングの後、いつものように入浴していると、浴槽で爺さんに声をかけられた。「帽子忘れたでしょ。届けておいたよ」、「……ありがとうございます」。治安のいい日本のことだから、帽子がフロントに届けられたことには驚かなかったが、拾った人が落とした者を認識していたことには、ちょっとびっくり。僕は地域社会からも切り離されて生活していると自覚しているのだが、匿名性は、意外なほど破られている。