ゴーストタウン

 仕事を終えて地元に戻ると……街はゴーストタウンのようだった。

 計画停電が実施されたようである。道行く人のなかには懐中電灯を持っている人もいる。

 首都圏の夜が、ふだんはいかに明るいかがよくわかる。

 ほとんどの店が閉店するなか、たこやき屋さんがやっていた。自家発電機をもっているのだろう。

 お金持ちの家ではローソクもおしゃれ。

 暗闇のなか、どうやって時間を過ごそうかなと考えながら帰室し、ローソクを付けてしばらくすると、電気が復活した。というわけで、とくに不便は感じなかったな。幸運なことに。(ローソクの隣にあるのは、本日、献本された本です。編著者のみなさま、ありがとうございます。)