6日目、『ハチはなぜ〜』、動的平衡

 運動療法6日目(プール2日目)。
 天候のせいか、やや痛みが強い。
 午後4時過ぎにクリニックへ。待合室に置いてあった『週刊朝日』で、村上春樹エルサレム賞授賞式スピーチの全文(と内田樹氏の解説)を読む。いろいろと思うことがあるのだが、ここではスルーする。
 受付、問診、運動療法室での運動(理学療法士と)、プールでの運動(1人で)、会計。約2時間。
 次回は月曜日。土日は散歩など自分1人でできることをする予定。
         ※
週刊読書人』2009年3月6日号が届きました。僕は、ローワン・ジェイコブセン著『ハチはなぜ大量死したのか』(中里京子訳、文芸春秋)を書評しています。2006年秋、アメリカなどで大量のミツバチが突然姿を消すという現象「蜂群崩壊症候群(CCD)」が話題になりました。僕も覚えています。本書はその経緯を追ったノンフィクション作品です。


週刊読書人
http://www.dokushojin.co.jp/


 ちょうど去年の同じころ、やはり『週刊読書人』で、ダニエル・マックス著『眠れない一族』(紀伊国屋書店)という本を書評しましたが、2冊の共通点は、それぞれCCD、プリオン病という興味深い現象をテーマとしながらも、その原因について安易な答えを出すことを粘り強く避けていることです。僕を含む日本の書き手も、その姿勢を学ぶべきでしょう。
 なお『ハチは〜』では、福岡伸一氏が「動的平衡」の観点から本書の内容を解説しています。「動的平衡」と「ダーウィン医学」は、最近気になっているキーワードです。なお担当編集者は、下村進氏。調査報道論の著作がある人ですね。

ハチはなぜ大量死したのか

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眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎

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