オランダ、香川、銀座

 運動療法5日目。
 天候のせいだろうか、やや調子がよい。
 午前11時ごろクリニックへ。受付、問診の後、例外的にプールでの運動(通常は室内での運動の後)。メニューは昨年と同じ。数種類のストレッチとウォーキング。というか、向こうでもスポーツクラブで行なっていたメニューとほぼ同じ(スポーツクラブのプールのウォーキング・コースでは、人が混み合っていてできない運動をプラス)。待合室で時間調整してから、運動療法室へ。これまでと同じ足、腰、背のストレッチを理学療法士とともに行なう。最後に会計。クリニックにいたのは2時間弱。これぐらい時間を過ごすと、「もとをとった」気になる。
         ※
 オランダでの航空機の着陸失敗。香川での受精卵取り違え。銀座でのレーシックによる集団感染。それぞれまったく異なる事例なので、安易な要約は不適切だろうが……背景にあるのは、「ハドソン川の奇跡」を起こした当人が、奇しくもほぼ同じころに公的な場で述べたことではなかろうか。

【ニューヨーク=真鍋弘樹】米国ニューヨークのハドソン川にUSエアウェイズ機を不時着させた「奇跡の操縦士」サレンバーガー機長が24日、連邦下院議会の航空小委員会で証言し、航空会社のリストラが安全性を犠牲にしていると警告した。
 機長は、自らの給与がここ数年で4割も減ったことを明らかにし、「操縦士の技術を重視しなければ、必然的に空の安全に否定的な結果をもたらす」と指摘。同時多発テロ以降の経営難に経済危機が追い打ちをかけ、経験豊富なベテラン操縦士が次々と現場を去っていると証言した。
 機長は「空の安全にとって最も重要なものは、よく訓練された操縦士だ」と語り、人材育成の重要性を強調する一方、「子供を同じ職業に就かせたいと思っている操縦士は一人も知らない」と悲観的な見方を示した。 (無署名(朝日新聞)「「経済危機が空の安全損なう」 奇跡の機長、下院で訴え」、『朝日新聞asahi.com)』2009年2月25日19時30分)
http://www.asahi.com/international/update/0225/TKY200902250274.html

 つまり奇跡はやはり奇跡であって、それがニューヨークでは起きたのだが、オランダでは起きなかったということではないのか。奇跡の可能性を低めているもの、通常のことを「奇跡」と呼ばせているものは何か。09.2.26