ES細胞

 紹介し忘れていましたが、総合科学技術会議生命倫理専門調査会が、6月30日、ES細胞研究の使用手続き緩和を妥当と認めたとのことです。

 国の総合科学技術会議生命倫理専門調査会は30日、塩谷立文部科学相から諮問されたヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)の使用指針や作成(樹立)・分配指針の改正案について、妥当と認める答申案をまとめた。ES細胞を使う研究では手続きを簡略化、研究機関の倫理委と国で二重に義務付けられていた審査を、国へは届け出のみで認める。研究機関が外部の倫理委に審査を委ねることも容認する。また、ヒトクローン胚由来のES細胞については、これまで認めていなかった輸出入を認めることにする。(江口一「ES細胞:国は届けだけ 外部審査も容認 使用手続き緩和」、『毎日新聞』2009年6月30日 18時38分(最終更新 6月30日 20時40分)

http://mainichi.jp/select/science/news/20090701k0000m040029000c.html

「30日」というのは、第57回ですね。
 まだ議事録が公開されていないのですが、配付資料によると、「国へは届け出のみ」というのは、

使用計画について、国の確認を受ける手続を届出とすることについて、平成12年3月6日科学技術会議「ヒト胚性幹細胞を中心としたヒト胚研究に関する基本的考え方」及び平成20年11月18日総合科学技術会議生命倫理専門調査会「ES指針における手続等の見直しについて」に基づき、これまでの研究実績の蓄積などを踏まえ手続の緩和を行うものであり、妥当であると考えられる。
また、引き続き、倫理審査委員会の審査の実効性の担保のため、倫理審査委員会における審査の過程及び結果を示す書類の提出を求めており、妥当であると考えられる。

http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/life/haihu57/siryo2-3.pdf

 ということだそうです。「樹立」研究はもちろん別。