花粉症、USTREAM、腰痛、健康不平等/格差

 もろもろの事情で更新がとどこってしまい、恐縮です。
 
 今年は花粉が少ないと聞いていたのですが、今朝あたりから鼻がむずむずし始めました。アレグラを飲み始めていますが、その効果はいかがなものでしょう……。
 
 昨日のことですが、JCcastの収録があり、この様子がUSTREAMで流されました。現在も視聴可能なようですが、僕には順番がよくわからない(苦笑)。


JCcastTEST on USTREAM
http://www.ustream.tv/channel/jccasttest


 僕は、イギリスの研究チームが政府の委託でまとめた「健康不平等」の調査報告について、話題提供しています。いわゆる「健康格差」論であり、「健康の社会的決定要因」論です。


 数日前のことですが、「TMSジャパン」代表の長谷川淳史先生のブログ「腰痛治療最前線―アスクレピオスとカデューセウス」で、僕のことが紹介されました。
 
スゴイ男がやってきた
http://tms-japan.seesaa.net/article/142463756.html
 
 僕はまだ修行中の身なので、恥ずかしいのですが、うれしくもあります。
 長谷川先生(を含む腰痛の専門家の方々)への取材の成果については、またお知らせいたします。
 
 数日前のニュースですが、ネット上から消えてしまわないうちに紹介しておきましょう。東大医科学研究所の研究者らが、多くの慢性病患者が医療費を負担に思っている事実をあらためて調査で明らかにしました。

がんや糖尿病などの治療を継続している患者らのうち、約7割が医療費の支払いに負担を感じていることが、東京大医科学研究所の研究チームの調査で分かった。医療費の高さなどを理由に治療の中止を考えたことがある患者らは約4割いた。年齢や所得に応じて治療費の支払いを抑える国の高額療養費制度の自己負担上限額が徐々に引き上げられたのに加え、景気悪化に伴う収入減が追い打ちをかけているとみられる。〔略〕5年前に比べ年間医療費は平均30万円と変わらなかったが、世帯総所得は09年が平均430万円で5年前から20万円減少した。医療費の支払いに負担を感じている割合は09年が69%。5年前に既に発症していた患者ら(227人中144人)のうち当時負担を感じていた割合は49%で、約1・4倍に増えた。全体の38%は治療中止を考えたことがあり、そのうち83%が医療費の高さを理由に挙げた。/高額療養費制度を利用している患者らは全体の51%いたが、そのうち自己負担の上限額が「大変高額」「やや高額」と答えた割合は計92%に達し、90%は上限額を「引き下げてほしい」と答えた。月々に支払える金額を尋ねると、1万円が最も多く、5000円、2万円などが続いた。〔略〕(河内敏康「慢性疾患:「生涯ローン」、7割「医療費重い」」、『毎日新聞』2010年2月28日 東京朝刊)

http://mainichi.jp/select/science/news/20100228ddm001040070000c.html

 
 こういう記事はできるだけ長くネットにアップしてほしいものです。(が、この記事には書誌情報がありませんね……。)
 JCcastで話題提供したように、そもそも貧困こそが健康の最大の敵だとしたら、重い医療費負担は、病人にとって2度目の打撃となるわけです。10.3.4