Cocco『エメラルド』

 昨日からCoccoの新譜『エメラルド』を聴いている。
 まだ数回しか聴いていないが、印象を書きとめておこう。
 初のセルフプロデュース、とのことだが、ちょっと背伸びしすぎている気がする。前にも書いたかもしれないが、Coccoにしても元ちとせにしても一青窈にしても、彼女らの作品はそれぞれ「Cocco」、「元ちとせ」、「一青窈」というユニットの作品なのだ。分業できることは分業したほうがいいと思う。
 これまで詞の内容などにかすかにただよっていただけだった沖縄色が、音階や方言を使った詞そのものというかたちで、全面的に展開されている。いまさら、という気もしなくもない。
 前作『きらきら』でほとんど消えていた、グランジ色がやや復活している。休業前の作品が好きな人にはうれしいかもしれない。
 そのサウンド面を支えている参加プレイヤーだが、初期から彼女の音楽を支えていた根岸旨孝、長田進のほか、『きらきら』のツアーからCoccoのチームに参加し始めた大村達身などの名前が目に付いた。
 まだ詞の世界に入り込むほど聴き込んではいないので、とりあえずこんなところ。
 大事なことは、アーティストは変わる、ということ。Coccoも例外ではない。そしてオーディエンスも変わる。僕も例外ではない。

エメラルド(初回限定盤)(DVD付)

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