『ソルト』

 夜、シネコンのサービスデイ料金を利用して、『ソルト』を観る。
『007』や『ランボー』などを彷彿とさせる“反共”アクション映画だった。とっくに冷戦が終わった現在では、古くさい感じがしなくもない。しかし微妙な調整もあり、悪者はロシアそのものではなく、ソ連の亡霊のような守旧勢力。映画の終わりにはお約束通り、映画に登場する人物や団体は実在のものと関係ありません、という但し書きが流れるのだが、北朝鮮KGBが架空のものだろうか……。
 2重スパイのさらなる裏切りという展開は、それなりによくできていたと思う。アクションもまあまあ。アンジェリーナ・ジョリー演じる主人公のキャラクターは、これまでの数作品とまったく同じ、ということはご愛嬌。このところあまりにひどい作品を見続けたので、少しでも評価できるところは評価しておこう(苦笑)。