3日目

 本日は午前中、街を歩いてみた。
 こういうときこそ、あえて日常生活を貫こう、と思って、プールに行こうと思ってネットで調べて見ると臨時休業だとわかった。映画ならばどうかと思ったが、シネコンも休み。

 プールがあるスポーツクラブ。
 スーパーでは、開店して1時間も経っていないにもかかわらず、早くもパンが売り切れ気味。僕はいつもの6枚切りの代わりに8枚切りを買うことができた。おそらくすぐに売り切れただろうが、補充されただろうか。

「今年の流行はとろろ昆布鍋」って、原発事故を経験したいまでは、ブラックジョークである。
 このスーパーでは、パン以外に、カップ麺、レトルトなどがほぼ売り切れに近い状態だった。

 ところが、すぐ近くにある某量販店では……

 カップ麺もレトルトも豊富に売られていた。建物全体が倉庫のような店である。
 なお昨日は休んでいたドトールコーヒーは開いていた。
 僕が飢えることはないだろう。
 ところで……不謹慎かもしれないが、一昨日の地震発生から、僕の頭の中では、連作小説(および映画)『神の子どもたちはみな踊る』や映画『崖の上のポニョ』、そして『ヒアアフター』の各シーンが流れている。しかし昨日の夕方、原発の危機的状況を知ってからは『ザ・ロード』(映画および小説)のシーンが浮かんでいる。そういえば、映画版『ザ・ロード』は、ハリケーンカトリーナの被災地でロケしたとか……。
 烏賀陽弘道さんは、「2001.9.11」と「2011.3.11」の類似を指摘していた。「3.11」は、アメリカ史における「9.11」と同じくらい、日本史上の重要な転換点になるだろう。