『鯨とり ナドヤカンダ』

本日は午前中、都内で打ち合わせの後、午後、東銀座の試写室で『鯨とり ナドヤカンダ』という韓国映画の試写を観る。以前紹介した『風吹く良き日』と同じく、1980年代、「韓国ニュー・ウェーブ」と呼ばれるムーブメントのなかでつくられた作品らしい。
さえない大学生の若者が少し年上の男と知り合い、彼と一緒に行った売春宿で、失語症の女と出会う。若者は男の助けを借りて、女を売春宿から連れだす。三人は彼女の故郷をめざし、売春宿を仕切るヤクザが彼らを追う。映画はその様子をコメディタッチで描くが、ロードムービーでもある。
1970年代、1980年代には、アメリカにも日本にも、同じような映画やテレビドラマがやまほどあったようにも思う。なつかしさに似た印象はあるものの、現代の映画手法、たとえばメソッド演技法などに慣れてしまった映画ファンにとっては、それ以上のものではない。見ていてちょっとつらくなった(コメディとしてつくられているが、まったく笑えなかった)。


夜、大久保のいつものルノアールJCcast http://bit.ly/fa4dAc の収録に参加。僕は22〜23日の東北旅行で見たこと、考えたことについて、山下君は浜岡原発について、赤木君は「希望は戦争」といった自分にとって「震災は希望だったか」ということについて話題提供。
議論は結構もりあがったように思う。今回は諸事情でUST放送はしなかった。
近日中にポッドキャストが配信されると思いますので、お聴きいただければ幸いです。