事故報告書

原子力災害対策本部がまとめた事故報告書について各報道機関が報じていますが、いまだに "その内容が7日に明らかになった" なんて表現している媒体もあります。
こういう表現は、政府や行政幹部への夜討ち朝駆け取材でリークされた情報を元に書かれる記事でよく使われるのですが、この報告書は昨日、つまり7日の時点で全国民に明らかにされています(「原子力安全に関するIAEA閣僚会議に対する日本国政府の報告書」)。いやはや…。
そういえば高速増殖炉もんじゅが1995年にナトリウム火災を起こしたとき、当時の科学技術庁が報告書をまとめ、わざわざ科技庁に足を運んで担当部署から実物を入手したとき、名前と住所を書かされたことを覚えている。
担当者に名刺をくれといわれて、人に名刺をくれというなら自分が先によこすのが礼儀だろう、といい返してケンカになったのは、このときだったか、別のときだったか。たぶん別の何かのときだっただろう。
いずれにせよ、隔世の感がある。感慨深いといえば感慨深い。