フロリダシティとハリケーン・アンドリュー
郡の財産税データを分析すると、フロリダシティの一戸建て住宅の住宅価値は、このハリケーン〔・アンドリュー〕の結果、81%失われた。〔略〕隣接する都市ホームステッドでは、失われた一戸建て住宅の住宅価値はわずか47%であった。その世帯所得は、アメリカ全体よりは低いものの、〔フロリダシティ〕より高く、その貧困率もより低い。〔略〕ハリケーン・アンドリューから7〜8年後、2000年度国勢調査が行われ、災害がいかにして格差を広げるかを示した。2000年、フロリダシティの世帯所得の中央値は、実際のところ、1万4923ドルにまで落ちた。一方、ホームステッドは2万6775ドルにまで伸び、アメリカ全体では4万1994ドルまで伸びた。こうしたネガティブな変化をすべてハリケーン・アンドリューに帰責させることは難しいが、このハリケーンがいくらかの役割を果たしたことは明らかである。
出典:ibid. p.93
Social Vulnerability to Disasters
- 作者: Deborah S.K. Thomas,Brenda D. Phillips,Alice Fothergill,Lynn Blinn-Pike
- 出版社/メーカー: CRC Press
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