iPod nano、『僕の中のオトコの娘』、山陽堂

午後、渋谷のアップルストアiPod nanoジーニアスさんに観てもらったところ、さすがプロ、一発で「青錆ですね」と見抜き、ルーペでコネクタが錆びているところまで見せてくれた。「ピンが30本あるんですが、1本でも錆びてしまうと…」。錆とはまったくの想定外。水に濡らした覚えはないのだが、ちょっとした水が入り込んでしまうとのこと。予防法はないのですかと聞いてみると、まめに拭くようにしたほうがいいとのこと。(後で調べてみると、コネクタにかぶせるふたのようなケースもあるようだ。次はこれを使おう。)
故障の内容には納得したのだが、こちらから頼んでもいないのに、修理の見積もりまでしてくれた。正確な額は忘れたが、8000円ぐらい。知っていたが、リサイクルプログラムのことまで説明してくれた(古いのを持ち込むと、新しいのを1割引で買える)。じゃいま買いますよ、というと、もうすぐ新製品が発売されるとのこと。なるほど販売コーナーにiPodがなかったはず。iPhone5の情報ばかりで気づかなかったけど…。いつ発売ですか、と聞いてみたところ、ジーニアスさんはなぜかはっきり答えず(知らないか知らないふりをしている?)、ネットで検索して、9月21日みたいですね、と。iPhone5発売と同日のようだ。そういえば、店の前に何人か並んでいた。彼らのお目当てはもちろんiPhone5であろうが。
僕のiPod nano、2年3カ月の寿命であった。過充電にならないよう気をつけていたのだが、まさか錆とはね…。次のは3年持たせたい。そしてスマホ化という同調圧力には抗う(大げさw)。



また来ますわ、とお礼をいってアップルストアを出る。CDショップで時間を調整して、reiations.デジタル試写室で、『僕の中のオトコの娘』という映画の試写を観る。引きこもりの青年が女装にはまることによって、社会の中での居場所を見つけていく、というストーリー。ダメな男が新しいことを始め、いちどは挫折し、また活路を見いだして大人へと成長する、というのは、あらゆる物語の定番中の定番。そのストーリーのなかに、ゲイでもトランスジェンダーでもない男性がする「女装」がかかわってくる。テーマとしてはほとんど興味のないものだったが、観てみると、不思議なほどの爽快感があった。



帰りに神保町に寄って、山陽堂書店で、先日買いそびれた本を1冊買う。すでに品切れになっているらしく、古本屋によっては定価かそれ以上の値段がついている本だが、かなり安く買うことができた。(いま調べたら、アマゾンのマーケットプレイスでは定価以上の値段がついている。)まだあってよかった。
帰室して、自室で原稿の続きを…。