Coccoの映画!

 昼過ぎに所用で虎ノ門へ。帰室して、驚いたニュースがこれ。

歌手Cocco初のドキュメンタリー映画、是枝監督が初めて泣いた
ワンダフルライフ』『誰も知らない』などで国内外で高い評価を受ける是枝裕和監督が、歌手Coccoに密着するドキュメンタリー映画『大丈夫であるように −Cocco 終らない旅−』を製作し、12月に公開することが決定した。多くのテレビドキュメンタリー番組を手がけてきた是枝監督だが、今回「泣きながらカメラを回したのは生まれて初めて。この感情をひとりでも多くの人たちと共有できたら」とコメントしている。〔後略〕

 是枝がCoccoを! 観たい!
 ……けど、やや複雑な感想もある。アーティストというのは、“孤高の存在”であって、作品を通じてしかコンタクトできない人、であるべきではないのか。本人の希望なのかレコード会社の戦略なのか知らないが、Coccoはまさにその典型で、“孤高”のイメージを売り物にしてきたのではないのか。(それだからこそ、例の休業期間中、おかしなことが起き、ファンのあいだであることないことささやかれたのだが、それはさておき。)いくら「ドキュメンタリーは嘘をつく」(森達也)といっても、カメラはどうしてもCoccoの生身をとらえるだろう。ファンとしては、観たいような、観たくないような……と書いたところで思い出したのだが、その休業期間中、某局のニュース番組がCoccoの“ドキュメンタリー”っぽいものを制作して放送したが、あれは僕にはフィクションに見えた。そういえば、森さんのテレビ“ドキュメンタリー”作品「ドキュメンタリーは嘘をつく」のエンディングテーマは、SINGER SONGER----Coccoくるりの奇跡的なユニット----の「初花凛々」だったな……。
 願わくば、是枝もCoccoも、素敵な嘘をついてくれますように。08.9.3

ドキュメンタリーは嘘をつく

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ばらいろポップ

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