同世代

 JCcast第20回が公開されました。僕はアメリカで発覚したES細胞の倫理問題について話題提供しています。この問題、今後も追いたいと思います。


第20回トピックス二題


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 昨日のことだが----。
 午前中からガッコへ。いよいよ大学が始まる。事務室で書類を受け取ってから、2限「社会学基礎演習」に出席。前期の残り、フロイト「自我とエス」(『自我論集』、ちくま文庫)後半部分を読む。
 図書館に立ち寄ってから、所用のため虎ノ門へ。その後、少し迷ったが、やはりファーストデイ(映画の日)なので、映画を観ることにする。何気なく立ち寄ったシャンテシネで、ショーン・ペンが監督した『イン・トゥ・ザ・ワイルド』を観る。これが大当たりだった。
 原作はノンフィクション(ジョン・クラカワー著『荒野へ』、集英社文庫)。したがってこの映画も実話にもとづいている。家庭と文明社会に嫌気がさし、名前を変え、カネやクルマも捨て、人とのつながりを断ち、1人で放浪の旅に出る主人公。ヒッチハイクやアルバイトをしながら、さまざまな人と知り合いつつも、彼が目指したのは、アラスカの荒野だった。その孤独。そして飢餓。死。ひと言でいえば、若者の自分探しの物語だが、人間と自然、その優しさと厳しさが、ひしひしと伝わってきた。ちなみに主人公アレックス=クリスは1968年生まれ。つまり僕と同世代。感慨深い。
 そして今日、自室で仕事をしていると、昼過ぎに、知人からの電話で、親しいというほどではないが、何度か話したことのあるライター/ジャーナリストのYさんが、8月に亡くなっていたことを知る。男性、同世代、独身。いわゆる突然死だったらしい。同世代の友人・知人の死などすでに珍しくはないが、それでも訃報を聞くのは辛い。
 僕にも時間はない。やるべきこと、やりたいことをやろう。
 Yさんの冥福を、心よりお祈り申し上げます。08.10.2

自我論集 (ちくま学芸文庫)

自我論集 (ちくま学芸文庫)

荒野へ (集英社文庫)

荒野へ (集英社文庫)