JCcast第22回!

 JCcast第22回が公開されました。先日少しだけチラつかせましたが、今回は赤木智弘君の東京進出を記念(?)して、「十条」特集です。YYjこと山下祐司君が東十条病院閉院について話題提供し、赤木君がひとり暮らしの再開にさいして考えたことを、十条という街の雰囲気を伝えながら、話しています。僕は聞き手に徹していますが、ぜひご試聴ください。


第22回 十条問題
http://www.journalism.jp/podcasts/2008/12/22.html


          ※
 一昨日のことですが、政府の税制改正大綱がまとまりましたね。みなさんご存知の通り、消費税の上げ幅と上げる時期は明記されず、たばこ税は見送られました。そのほかの事項については、住宅やクルマを買う予定がなく、会社を経営していない人にとっては、ピンと来ないものばかりです。
 もちろん各紙伝えていますが、論評的な記事のなかで、いちばん見通しがよいのは、『朝日』のこの記事でしょうか。

〔前略〕
 家計向けの減税で恩恵を受けるのは、収入や資産が多い富裕層が中心だ。
〔中略〕
 世界的な景気後退で、各国が相次いで減税を表明している。例えばオバマ次期米大統領は、雇用を増やした企業に増加数に応じて法人税を軽減する構想を打ち出す。「雇用増」と「企業支援」という目的が明確だ。それに比べ今回の大綱は、目的があいまいな減税策を寄せ集め、規模を膨らませた印象がぬぐえない。
〔中略〕
 小泉政権以降、国は社会保障費の伸びを毎年2200億円抑制し、現場からは「もう限界」の声が相次ぐ。消費増税が見通せず、年金や医療、介護などは数年先に財源不足に陥り、サービス低下が進む不安を抱える。
 与党の税制改正大綱の「抜本改革の全体像」には、低所得者ほど負担感が強い消費税の「逆進性」を補うため、所得税は所得が高いほど税率が高くなる累進性の強化、相続税課税最低限の見直しも盛り込まれた。富裕層の負担を増やし、税制面から「格差」を和らげる一歩だが、時期が明示されず、実現はむしろ遠のいた。〔後略〕(山川一基「減税1兆円、寄せ集め 富裕層に厚い恩恵」、『朝日新聞asahi.com)』2008年12月13日2時7分)
http://www.asahi.com/business/topics/TKY200812120335.html

「累進性の強化」が盛り込まれたことは覚えておくべきでしょう。
 JCcastの収録のとき、参加者と雑談していたことなのですが、消費税をアップするとしても、食品や燃料などの生活必需品などは据え置きもしくはダウンし、いわゆる贅沢品により高い税率をかけていく、という議論がいまいちありませんね。最初の消費税導入時にはあったような記憶があるのですが。08.12.14