第三極=第三の道?

 昼過ぎにガッコへ。某予算で買っていただいた本数冊を入手。またT先生からある雑誌を借り、そこに掲載されている論文数本を共同研究室でコピー。さらに図書館のパソコン端末で、電子ジャーナルから大量の論文をプリントアウト。一日で、大量の資料を入手した。活かせるかどうかは僕次第……。
 帰室すると、MacBookがネットにつながりにくくなっていて、大いにアセる。古いiBookを使ったり、いろいろと四苦八苦し続けて、なんとか復活。ほんの数十分、ネットにつながらなくなっただけでこんなにパニックになるとは。こんな不安定なものに依存している社会って、どうよ。
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 自民党の中川元幹事長は、大分県での講演で、自民党の政策ビジョンとして「第三極」というものを示したという。

〔略〕中川氏は政策ビジョンについて「小泉改革の市場活性化は避けて通れなかった。民主党の小沢代表は『大きすぎる政府』に戻す政策で、与党の一部にもいる。我々は、政府と市場の向こうにいる地域社会という第三極を元気にする政策をやる」と述べた。(無署名(朝日新聞)「「自民党内で独自の政策ビジョン」 中川秀・元幹事長」、『朝日新聞asahi.com)』2008年12月21日19時14分
http://www.asahi.com/politics/update/1221/TKY200812210121.html

「政府」、「市場」、「地域社会」という3項目は、そのままでは同じ軸線上に並べて理解しにくい。「大きな政府(弱い市場)」と「強い市場(小さな政府)」との中間点にある「地域社会(中くらいの政府と中くらいの市場)」ということか。だとしたら、「第三極」というのは、イギリスの社会学アンソニー・ギデンズが提唱し、トニー・ブレア政権が実践した、「第三の道third way」のことか。

イギリスのブレア首相が唱えている政策で、社会民主主義の弊害を改め、資本主義の欠陥も補うような第3の政策を追求するというもの(「英辞郎 on the WEB」)
http://eow.alc.co.jp/Third%20Way/EUC-JP/?ref=es

〔ギデンズは〕97年、労働党の政権獲得によるトニー・ブレアの首相就任の大きな理論的支柱である「第三の道」(旧来の左翼でもなく、新自由主義でもなく社会民主主義の再生をはかるというもの)を提唱し、ブレアの指南役として実際の政治にも深く関与している。(「Yahoo!百科事典」)
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%82%AE%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%BA/

 最近の報道では、自民党もさすがにこれまでのいわゆる構造改革、「小さな政府」、社会保障抑制政策に限界を感じ、修正しようとしているとも伝えられている。オバマ次期政権の影響を予期的に受けているのかもしれない。選挙目当てのアドバルーンかもしれないが。08.12.22