『ベルサイユの子』、「報道の魂 オリコンVSジャーナリスト」

 午後、汐留のスペースFSにて『ベルサイユの子』の試写を観る。
 舞台はフランス。ベルサイユ宮殿の森に暮らすホームレスの男性と、素性こそ違うが、やはりホームレスである女性とその子どもが出会う。3人の心は一瞬通うのだが、女性は消え、男性と子どもが擬似的な親子関係を築く。男性は子どもを連れ、絶縁していた父親を尋ねる。そこでもまた、擬似的な親子関係ができると同時に、一度は消えていたらしい本当の親子関係も復活する。どことなく、ダルテンヌ兄弟の『ある子ども』の雰囲気を思わせる作品。秀逸。主演の男性俳優は、僕より若いが、すでに故人だとか。惜しい。『ランジェ公爵夫人』にも出演していて、僕はそれも観ているはずだが、まるで記憶がない。本作のほうがずっといい。
 烏賀陽さんのオリコン事件を取材した「報道の魂」、YouTubeにアップされたようです。未見の方はぜひご視聴ください。09.1.30
 
ベルサイユの子
http://www.zaziefilms.com/versailles/
報道の魂 オリコンvsジャーナリスト
http://jp.youtube.com/watch?v=JbBPBSUn9dY