書評、『BASURA バスーラ』、『左翼とロスジェネ』、『メディカルバ
昨日のことだが----。
午前中、神保町へ。東京堂で書評対象の候補を探し、それをメモし、某社編集部へ。編集者と打ち合わせし、対象本を決定。いくら情報化が進んでも、こうした対面でのコミュニケーションは重視したい。
新橋に移動。時間調整しつつ(文教堂が閉店になっていましたね)、TCC試写室で、ドキュメンタリー映画『BASURA バズーラ』(四ノ宮浩監督)の試写を観る(ここ数カ月、無料で観れる映画しか観ていないような気がする(苦笑))。「バスーラ」とは、タガログ語で「ゴミ」の意味。この映画は、20年ほど前につくられた『忘れられた子ども』たちの続編、というかシリーズ3作目。『忘れられた子どもたち』は、フィリピンのゴミ捨て場「スモーキーマウンテン」に暮らす「スカベンジャー」と呼ばれる貧困層の人々の生活を描いた作品で、僕は某誌編集者にいたとき、記事として取り上げたことがある(監督をインタビューしたのはライターさんだったが)。『バスーラ』は、『忘れられた子どもたち』に登場した人々のその後が紹介される。彼らのなかには、以前よりはましな生活を送れるようになった者もいるが、それでも厳しいことには違いない。そのあいまに描かれるマニラそのほかの様子は……地獄としかいいようがない。こうした現実を見ると、一部の人々が繰り返す「日本の貧困、格差問題など第3世界のそれに比べれば、たいしたことではない」という主張に説得力を感じないこともない(僕はそうした発言に完全に同意はしないが)。
BASURAバスーラ
http://www.office4-pro.com/
夕方、大久保に移動。いつものルノアールで、ネットラジオ「JCcast」の収録。今回は著作特集ということで、鈴木英生さんの『左翼とロスジェネ』(集英社新書)と、赤木君の『「当たり前」をひっぱたく』(河出書房新社)を取り上げた。僕は、前者について、コメントとインタビューを担当した。たいへん興味深い話を聞くことができた。後者は山下君が担当。公開はたぶん5月に入ってから。乞うご期待(後半、僕はあえて「悪役」を引き受けてしまったのだが……どう編集されるのやら)。09.4.23
JCcast
http://www.journalism.jp/podcasts/
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※
本日ぐらいから書店に並び始めている『メディカルバイオ』2009年5月号に、いつものように「海外ヘッドライン」と「BOOK SHELF」に登場しています。前者では、前回のJCcastで山下君が紹介していた、幹細胞治療での腫瘍発生事例について書いています(78頁)。後者では、つぶやき先生こと栃内新先生の『進化から見た病気』(講談社ブルーバックス)を紹介しています(93頁)。
今号は創刊2周年号で、iPS細胞についてのブックレットが付録になっています。ご参照ください。09.4.23
Medical Bio (メディカルバイオ) 2009年 05月号 [雑誌]
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進化から見た病気―「ダーウィン医学」のすすめ (ブルーバックス)
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