何かをざくっと知りたいとき……

 僕はときどき、ふとしたきっかけで、既読の本を読み直すことがあります。とくに古典と呼ばれる本では、そんな読み方も悪くないと思います。
 いま拾い読みしているのは、ポール・ド・クライフの『微生物の狩人』(岩波文庫)とジョージ・オーウェルの『1984年』(ハヤカワ文庫)。え、「カユカワさんって釣られやすいですね」って? ほっとけ。

微生物の狩人 上 (岩波文庫 青 928-1)

微生物の狩人 上 (岩波文庫 青 928-1)

1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)

1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)

 本文以下は、自分用のメモです。
 僕は何かをざくっと知りたいとき、新聞記事を時系列に並べて読んでみることがよくあるのですが……古いもののほうを下にしてしまいました(汗)。下のほうから読んでください(笑)。
 朝毎読といういわゆる三大紙のうち、今回の流行の初報(4月24日)をまだアップしているのは、読売だけのようです。英語圏のニュースサイトでは、10年前の記事がアップされていることも珍しくないのですが……。池田信夫氏が、日本ではIT機器だけでなくニュースサイトもガラパゴス化している、と指摘していましたが、その通りですね。僕は、日本にいるのに国内の情報よりも海外の情報のほうが集めやすいと思ったことがしばしばあるのですが、シャレになりません。なんとかならないものですかね。最初からネットでスタートしたニュースサイトはましなような気もしますが。
 また、一部で日本のインフルエンザ対策と国民反応も国際基準とは大きく違う=ガラパゴス化している、という指摘もあるようですが、マスクをしている人が多いぐらいで、そんなに大げさに言わなくてもいいのでは。それこそ過剰反応でしょう。少なくとも批判や揶揄の対象になることではないと思います。まあ、リスクへの感受性がときとして過剰になることが、近年の日本人の気質であり、そのことが問題を起こしうる、とは僕も思いますけど。09.5.25



新型インフル、季節性より若者の感染多数 1カ月の分析

〔略〕 メキシコでは約3700人の感染者のうち、0〜9歳が最も多く1046人、10〜19歳は943人、20〜29歳が754人。亡くなった74人では、20代が最多の21人。20歳未満も10人いた。60歳以上は4人しかいない。お年寄りが重症になりやすい季節性インフルと様相が違う。
 米疾病対策センターCDC)がカリフォルニア州で入院した30人を分析したら、4割にあたる13人が19歳以下だった。このうち5人は、もともとの健康状態には特に問題はなかった。全米の感染者約6500人のうち、5〜24歳が6割以上を占め、65歳以上は1%ほどしかいなかった。 〔略〕

http://www.asahi.com/special/09015/TKY200905250003.html

「途上国での大流行警戒にシフト」WHO・フクダ氏

〔略〕フクダ氏は今後数カ月、感染者の増加は続くとの見通しを示したうえで、米国などがすでに感染者の全数把握をやめていることなどを例に挙げて「このインフルはどれだけ人に害があるのか」が重要だと強調。多くの症例が軽度の現状から、南半球の最貧国での感染拡大や重症化への変異など、「変化の兆候」を注視していくとした。〔略〕

http://www.asahi.com/special/09015/TKY200905230050.html

新型インフルエンザ:「スペイン」型の免疫有効 米当局が可能性指摘
http://mainichi.jp/select/science/swineinfluenza/archive/news/2009/05/20090522ddm002040061000c.html

新型インフルエンザ:高校生になぜ多い 10代後半、感染しやすい?
http://mainichi.jp/select/science/swineinfluenza/archive/news/2009/05/20090521dde001040005000c.html

新型インフルエンザ:日米のウイルスゲノム、ほぼ一致
http://mainichi.jp/select/science/swineinfluenza/archive/news/2009/05/20090521ddm041040096000c.html

新型インフルエンザ:「患者の大半、入院不要」 感染研など、神戸の症例分析

〔略〕国立感染症研究所と神戸市保健所は20日、同市内の新型インフルエンザ患者43人の症状を分析した結果、季節性インフルエンザと類似し、うち42人は入院が必要なかったとの報告をまとめた。〔略〕

http://mainichi.jp/select/science/swineinfluenza/archive/news/2009/05/20090521ddm041040086000c.html

新型インフル、57年以前生まれには免疫? CDC見解
http://www.asahi.com/special/09015/TKY200905210321.html

簡易検査キットに限界 発症初期、出にくい反応

〔略〕新型インフル感染者のうち、神戸市内の病院を受診し、遺伝子検査で感染が確定した43例を調べた結果、半分近い20例がA型陰性だった。〔略〕

http://www.asahi.com/special/09015/TKY200905210164.html

新型インフルタミフルが効果、感染研などが確認
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090520-OYT1T00804.htm

新型インフルエンザ:「保険証なし」3割負担 「発熱外来」で厚労省が特例

〔略〕国民健康保険料の滞納で保険証を取り上げられ、資格証明書しか持っていない人も、特例として窓口負担が原則3割で済む対応をするよう、都道府県などに通知した。〔略〕

http://mainichi.jp/select/science/swineinfluenza/archive/news/2009/05/20090519dde041040030000c.html

「日本はモデルケース」WHOが注目 新型インフル

〔略〕途上国に比べて検査態勢や医療態勢が充実している日本での急増だけに、未知の病気との戦いのモデルケースになるとの指摘が出ている。〔略〕英国やスペインは「感染者の大半は北米への渡航歴があり、持続的感染にはあたらない」と主張。感染確認者数が急増する日本に注目が集まる構図になっている。〔略〕

http://www.asahi.com/special/09015/TKY200905190047.html

米は重症者の治療に重点、欧は薬の積極投与で増大鈍化
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090516-OYT1T00895.htm

感染症医療機関の16%で担当医1人、夜間対応できぬ恐れ

 新型インフルエンザの診療拠点である全国の感染症指定医療機関の16%で診療に当たる医師が1人で、夜間などに十分な診療体制が組めず、患者の受け入れができない病院も6施設あることが、読売新聞の調査でわかった。〔略〕

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090514-OYT1T01231.htm

「新型ウイルスは自然発生」、WHOが人為ミス説を否定
http://www.asahi.com/special/09015/TKY200905150103.html

ネットで新型インフル対策 キーワード集め「兆し」報告
http://www.asahi.com/special/09015/TKY200905130069.html

新型の感染力「通常のインフルエンザ以上」…政府諮問委見解
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090513-OYT1T00921.htm

新型インフル、メキシコで2万3千人感染の推計

 新型の豚インフルエンザに、メキシコで4月末までに約2万3千人が感染したと、世界保健機関(WHO)や英国、メキシコの国際研究チームが推計した。死亡率は0.4%と見積もられ、1918年に大流行したスペイン風邪ほどではないが、約0.1%とされる季節性のインフルエンザより高い。〔略〕

http://www.asahi.com/special/09015/TKY200905120047.html

「新型」致死率、100万人超死亡「アジアかぜ」並み…WHO
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090512-OYT1T00414.htm

対策ゼロなら大都市での感染5%…新型インフルで推計
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090510-OYT1T00014.htm

18歳以下が6割 38%に下痢や嘔吐 米の患者分析

 新型の豚インフルエンザの症状をめぐり、米疾病対策センターCDC)の研究グループが全米の患者642人を分析し、論文にまとめた。慢性疾患のある人や幼児が重症化する傾向だったほか、通常のインフルエンザではあまりみられない下痢、嘔吐(おうと)が目立った。国内流行に備えるヒントになりそうだ。〔略〕

http://www.asahi.com/special/09015/TKY200905090256.html

ウイルスは弱毒性、米もWHOも冷静対応目立つ
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090509-OYT1T00905.htm

新型インフル「高齢者に免疫か」…専門家指摘
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090507-OYT1T01004.htm

新型ウイルス、数か月前にメキシコで誕生?…WHO委員が見解
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090507-OYT1T00149.htm

新型インフル、豚ウイルス2種混合か

世界に拡大している新型インフルエンザのウイルス「H1N1」は、少なくとも2種類の北米産豚インフルエンザウイルスが組み合わさってできたとみられることが、米コロンビア大のラウル・ラバダン博士らの暫定的な遺伝子解析で明らかになった。
 「鳥や人のインフルエンザウイルスも混じっている」といわれた部分は、既に10年以上前から豚のウイルスに組み込まれていたという。感染症対策の専門誌「ユーロサーベイランス」(電子版)に発表された。〔略〕

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090503-OYT1T00016.htm

メキシコ「第一号」は?…感染源、小さな村の5歳児に注目
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090429-OYT1T00669.htm

違うウイルス?栄養不足で?死者はメキシコだけ、深まる謎

〔略〕同国の死者数(28日午後10時半現在)は152人に上る一方、同国以外では犠牲者が出ていない。疑い例を含む感染者数(同)は1995人で、豪州の88人、ニュージーランドの54人に比べて突出する。計算上の死亡率は7・6%に達する。
 AP通信などは〈1〉ウイルスの種類が違う〈2〉栄養不足〈3〉水不足〈4〉大気汚染〈5〉医療体制の不備――を「考えられる理由」として挙げるが、すべて憶測にすぎない。〔略〕

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090429-OYT1T00105.htm

まさか「豚インフルエンザ」とは、想定外の感染拡大

〔略〕コルドバ保健相によると、最初の症例が見つかったのは4月13日。メキシコは独自に正体を解明することができず、カナダの保健当局にウイルスの検査を依頼。結果の連絡を待つ間に、感染は約1000人(23日現在)に拡大した。〔略〕

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090426-OYT1T00381.htm

豚インフル、人→人感染…メキシコで患者1千人超す

〔略〕メキシコでは例年2〜3月にインフルエンザが流行するが、今年は首都メキシコ市を中心に4月を過ぎても感染や死者が報告されていた。
 一方、米国では、カリフォルニア州サンディエゴ周辺で子供の患者が新たに1人見つかり、テキサス州の患者を含め計8人となった。1人が入院しただけで全員が回復した。
 メキシコで多数の死者が出るなど症状が重いことについて、記者会見したCDCのリチャード・ベッサー所長代行は「ほかのウイルスが同時感染しているなど、何か別の要因が働いているかもしれない。疫学調査が必要だ」と話した。〔略〕

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090425-OYT1T00331.htm

メキシコなどで豚インフルが人間に感染、60人死亡の疑い

〔略〕今回、米国で確認されたウイルスはH1N1型。ロイター通信は、WHOの情報として、メキシコで確認されたウイルスの一部が、米国と同じ型であると判明したと伝えた。メキシコでの感染者の多くは健康な青年層という。〔略〕

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090424-OYT1T00882.htm

米で、豚?インフル7人感染「人から人」経路の可能性も

〔略〕患者はいずれも豚と接触がないため、通常は起こりにくい人から人への感染が起きた可能性もあるとしている。〔略〕ウイルスの遺伝子を分析したところ、豚、鳥、ヒトのインフルエンザが混合したような未知の型だった。〔略〕

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090424-OYT1T00678.htm