強く儚い者たち

 前にも書いたと思うが、僕が通っているスポーツクラブのプールでは、BGMにダンス系の音楽がよくかかる。僕は基本的にダンス・ミュージックが好きではない。ロックやポップスの名曲がダンス風にアレンジされたのを聴いて戸惑ったことが何度かある。
 今日、ウォーキングしながら、耳を疑ったのは、Coccoの「強く儚い者たち」の一節である(僕がCoccoを知ったのは、たぶんこの曲が最初)。いわゆるカバーとかリアレンジとかそういうものではなく、ほかのまったく違う曲――たぶんCoccoの曲ではない――とつなぎ合わせたものらしい。リミックスの一種といっていいのだろうか。全然違う曲のあいまに、印象的なサビの部分が出てきて、「あ、『強く儚い者たち』だ」と思ったら、また違う曲になる。それが数回続いた。
 自室に帰ってネットで調べてみたが、誰がカバー/リミックスしたものかはわからなかった。
 カバーという表現方法を僕は否定しない。しかしながら、思い入れのある曲が切り刻まれたような気がして、居心地がいいわけがない。
 それはともかく……いまだにこの曲を一節でも聴くと、身体が敏感に反応してしまう僕ってどうよ? 10.5.16

だけど 飛魚のアーチをくぐって
宝島が見えるころ
何も失わずに
同じでいられると思う?


人は弱いものよ
とても弱いものよ

http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND10205/index.html