「勉強率」の高いスタバ

諸事情で、御茶の水のスターバックスで数時間を過ごす。
僕は2階の奧の席に座っていたのだが、周りを見渡しながら、ここは「勉強率」の高いスタバだな、と思った。
1人でいる人は、ノートパソコンを開いているか、付箋だらけの本を読んでいる。数人でいる人たちも、ノートパソコンを開き、資料を手元に置いて何かを話している。
僕の隣の席は、右も左も途中で入れ替わったのだが、あるときには、右隣の人はPDFをプリントしたものらしい理系の論文(もちろん英語)を、電子辞書を引きながら読んでおり、左隣の人は本のようにも辞書のようにも見える冊子(インデックスがたくさん貼ってあった)を目の前に置いて、それとは別の何か資料のようなものを読んでいた。
ちなみに今日は日曜日である。近くに医科歯科大や順天大、明治大と、いくつかの専門学校があることは知っているが…。
僕は、電車の中などで、ふと周りを見回すと、僕以外に本や雑誌を読んでいる人が1人もいなくて、みんなケータイの画面を眺めている、ということに気づいて唖然としたことが何度もある。
今日、僕がスタバで過ごした数時間は、それとは正反対の経験だった。勉強や読書を、人生のうえで重要だと考える人は、確かに、いることはいる。問題は、そういう人があまり多くはないことかもしれない。
ところで今日取材に来た人はとても真面目ないい人だった。僕の話が役に立てたという自信はまったくないのだが、きっといい論文になるだろう。