希望は大地震? それとも戦争?

 プールで歩いていたら、スタッフがホイッスルを吹いて注意を促した。「ただいま地震があったようなので、いったん、プールの外に出てください」。このスポーツクラブを利用するようになって数年経つが、初めてのことだ。5分ぐらいで、「安全確認できましたので、どうぞご利用ください。ご協力ありがとうございました」と案内された。震度3だったとか。乙。
 プールに戻って思い出したことがある。
 パソコンに向かっているときに地震があったら、2ちゃんねるをのぞくと興味深い。各地の揺れの速報は、気象庁よりも早い(笑)。それと同時に目につくのは、「もっと大きなヤツが来なくて残念」といったような、大地震待望論だ。自分の置かれている経済的状況はあまりにも厳しい、だったらいっそのこと、大地震にこの国をぶっ壊してもらいたい、そしたらみんな同じスタート地点に立てる、ということらしい。ようするに赤木智弘君の戦争待望論と同じだ。
 そうした事実認識や推論に僕は同意しないが、気持ちはわからないでもない。
 朝鮮半島から硝煙の匂いがする。韓国の方々にはたいへん申し訳ないが、ここはひとつ大人になって、ご兄弟(でしょ? 民族的には)に対応していただきたい。間違ってもアフガンやイラクに対するアメリカの態度を真似しないでほしい。戦争で得をするのはごく一部の人だけだろう。アフガン戦争やイラク戦争がなければ、アメリカはもっと早く健康保険制度を導入できたはず。韓国や日本が戦争にかかわれば、いま手元にあるわずかなものさえ手放すことになる。