『図書新聞』でサンデル『完全な〜』を

数日前のことですが、『図書新聞』3月12日号(5日発売)が発売されました。その5面で、マイケル・サンデル著『完全な人間を目指さなくてもよい理由』(ナカニシア出版)の書評を書いています。図書館などでご笑覧ください。
僕なりに彼の主張を理解し、それを批判的に紹介しました。基本的にはとてもいい本だと思います。

完全な人間を目指さなくてもよい理由?遺伝子操作とエンハンスメントの倫理?

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また、一冊の本を批評する過程で、数冊の本に言及する、というスタイルが定着しつつあります。サンデル自身の著作を含めて5冊の本に触れました。やりすぎだったでしょうか。
これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学

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治療を超えて―バイオテクノロジーと幸福の追求 大統領生命倫理評議会報告書

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それでもヒトは人体を改変する

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人類最後のタブー―バイオテクノロジーが直面する生命倫理とは

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エンハンスメント論争―身体・精神の増強と先端科学技術

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それにしても僕が哲学者の著作を論評することになるとは、思いもしませんでした。
なお『週刊読書人』に書いたことはこれまで何度かあるのですが、『図書新聞』には初めての寄稿となります。
今度ともよろしくお願いします。