『マイティ・ソー』

いつものシネコンで『マイティ・ソー』を観る。予備知識なしで観たのだが、受け付けで3Dと知り、専用メガネをもらった時点で嫌な予感がした。原作はアメコミらしいが、僕はよく知らない。監督はケネス・ブラナー
 北欧神話の神々たちは、別の惑星に住む者たちで、彼らはそこで王国を築いている。王位継承をめぐってトラブルがあり、王子が地球に追放される。神々たちの間で争い(惑星間の戦争および惑星内での権力闘争)が起き、それがやがて地球にまで波及してくる……と、ストーリーはこれまで難解も繰り返されてきたもの。ストーリーはその展開も含めて陳腐であり、アクションは可もなく不可もない。映像は、3Dなので確かに立体感はあるが、2011年に驚くほどのものではない。いずれの点も観ている者の内面に響いてくるものはなく、途中で飽きてきた。
映画なんて、いいものには10本観て1本当たればいいと思っているし、観ている間だけ楽しければ(後に何も残らなくても)、それはそれでいいと思っている。しかしそれもなかった。