『ハロー!?ゴースト』

京橋に移動して、いつものテアトル京橋で、『ハロー!?ゴースト』という韓国映画の試写を観る。監督はキム・ヨンタク。僕は韓国コメディはおおむね苦手なので、あまり期待せずに観た。
何度も自殺を試みるのだが、うまくいかない男性が、自分には4人の幽霊が取り憑いていることを知る。彼らがいる限り、彼は死ぬに死ねないらしい。彼は仕方なく、4人の幽霊がこの世に思い残したことをかなえてやろうとする。その過程である女性に恋をし……というストーリーなのだが、ギャグはまったく笑えないし、大げさな演技はハリウッドの「メソッド」に慣れてしまった僕にはちょっとつらい。
エンディングは確かに『シックスセンス』を超えるインパクトだった。そう思ったことは事実。プレスキットにはネタバレをしないように、とのお願いがあるので、ここでは書かないが、なかなかのアイディアであろう。細かいところでは、子どもの幽霊が見たいアニメ映画として『テコンV』が登場する。『テコンV』といえば、『マジンガーZ』のパクリとして、知る人ぞ知る韓国アニメ。この部分は笑えた。
しかし、自殺のエンターテインメント化などには若干の抵抗を感じたことも事実。韓国は、日本を凌ぐ自殺大国である。この映画はその状況に一石を投じようとしたのだろうか? 僕にはそのようには思えなかった。