拙著『バイオ化する社会 「核時代」の生命と身体』(青土社) が発売

本日4月10日、拙著『バイオ化する社会 「核時代」の生命と身体』(青土社)が発売されます。単著としては、9年ぶりのものになります。
この本の内容を要約するのは難しいのですが、ひと言でいえば、iPS細胞登場後、そして3.11を挟んだ現在における先端医療とその周辺、そしてそれに伴う社会変容を、“バイオ化(生物学化)”というキーワードで、自分なりに分析したもの、といったところです。
月刊誌『現代思想』で発表した論考4本に加筆・修正し、さらに大量の書き下ろし原稿を加えたものです。

バイオ化する社会 「核時代」の生命と身体

バイオ化する社会 「核時代」の生命と身体

ゲノム科学と原発事故をつなぐものとは
生物学・医学をはじめとする科学技術の進展は本当に社会を変えたのか? むしろ従来の歪みを露わにしただけなのではないか? 生殖技術から、幹細胞研究、うつ病治療、そして福島第一原発事故にいたるまで、人々の生を選別し分断する社会の現在を鋭く分析する。

http://tinyurl.com/85n5mqy


<内容>
はじめに
序章 3・11“以前”、科学“以外”
第1章 家族のバイオ化 生殖補助医療技術
第2章 未来のバイオ化 遺伝子医療と出生前診断
第3章 資源のバイオ化 幹細胞科学
第4章 信頼のバイオ化 マインド・リーディング
第5章 悲しみのバイオ化 抗うつ薬
第6章 痛みのバイオ化 腰痛とその治療
第7章 市民のバイオ化 原発事故
おわりに

ブックガイド
シネマガイド
あとがき
索引


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