拙著『バイオ化する社会 「核時代」の生命と身体』(青土社) が発売
本日4月10日、拙著『バイオ化する社会 「核時代」の生命と身体』(青土社)が発売されます。単著としては、9年ぶりのものになります。
この本の内容を要約するのは難しいのですが、ひと言でいえば、iPS細胞登場後、そして3.11を挟んだ現在における先端医療とその周辺、そしてそれに伴う社会変容を、“バイオ化(生物学化)”というキーワードで、自分なりに分析したもの、といったところです。
月刊誌『現代思想』で発表した論考4本に加筆・修正し、さらに大量の書き下ろし原稿を加えたものです。
- 作者: 粥川準二
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2012/04/10
- メディア: 単行本
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ゲノム科学と原発事故をつなぐものとは
http://tinyurl.com/85n5mqy
生物学・医学をはじめとする科学技術の進展は本当に社会を変えたのか? むしろ従来の歪みを露わにしただけなのではないか? 生殖技術から、幹細胞研究、うつ病治療、そして福島第一原発事故にいたるまで、人々の生を選別し分断する社会の現在を鋭く分析する。
<内容>
はじめに
序章 3・11“以前”、科学“以外”
第1章 家族のバイオ化 生殖補助医療技術
第2章 未来のバイオ化 遺伝子医療と出生前診断
第3章 資源のバイオ化 幹細胞科学
第4章 信頼のバイオ化 マインド・リーディング
第5章 悲しみのバイオ化 抗うつ薬
第6章 痛みのバイオ化 腰痛とその治療
第7章 市民のバイオ化 原発事故
おわりに
註
ブックガイド
シネマガイド
あとがき
索引
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