児玉真美さんのこと

昨日のことだが、早稲田大学で開かれた川口有美子さんの講演会「「尊厳死」法制化について考える」を拝聴してきた。そこでようやく『アシュリー事件』(生活書院)の著者・児玉真美さんにお会いすることができた。
思えば、ある危険な問いの答えを探してブログ「Ashley事件から生命倫理を考える」 http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara に辿り着いたのが数年前のこと。
それからわりとまめにそのブログをチェックしていたのだが、しばらくはブログの著者spitzibaraさんの正体がわからず、何カ月かしてから児玉真美さんという人だとわかり、立岩真也先生のサイトなどでお名前を見つけた。僕の名前がそのブログに登場して驚愕したのが2011年 http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/62799343.html 。そして『アシュリー事件』(生活書院)が刊行され、ソッコーで読んだのが同年。『アシュリー事件』が刊行されてからのご活躍については説明不要であろう。その後、メールやツイッターでやりとりし、拙著を『介護保険情報』という雑誌で書評してもらったこともある http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/65730243.html
その児玉さんとやっとお会いすることができた。かなり無理をいって『アシュリー事件』にサインしてもらった。この本は生命倫理問題に関心がある人の間では結構読まれているようだが、サイン入りのものを持っている者は少ないだろう(笑)。そういえば、僕は川口さんにも、かなり早い段階で、『逝かない身体』(医学書院)にサインしてもらったっけ。
…というわけで、風邪引いているのに無理して出かけた甲斐がありました。きっかけを与えてくれた川口さんにも感謝します。児玉さん、今後ともよろしくお願いします。
なお僕は医療の諸問題についてほぼ非当事者として書いてきた。しかしいうまでもなく拙著の第6章「痛みのバイオ化」、というか初出の『現代思想』での論考は異なる。そのとき意識していたのは川口有美子さんの著作や児玉真美さんのブログだった。結局は全然似ていないものになったけどね。

アシュリー事件―メディカル・コントロールと新・優生思想の時代

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海のいる風景―重症心身障害のある子どもの親であるということ

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逝かない身体―ALS的日常を生きる (シリーズ ケアをひらく)

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