『王朝の陰謀』

11日の午後、六本木シネマートで、『王朝の陰謀』(ツイ・ハーク監督)の試写を観る。主演はアンディ・ラウだが、僕としてはアクション監督がサモ・ハン(・キンポー)ということに注目(笑)。ややこしいことに、外交官を経験したオランダ人小説家が、中国を舞台にして英語で書いた小説シリーズが原作で、さらにややこしいことに、アンディ・ラウ演じるディー判事は、実在の人物らしい。舞台は唐の時代。則天武后の即位直前に、政治要人の身体が急に発火するという怪事件が勃発する。その事件を究明するため、囚われの身になっていた判事ディーが呼び戻される。彼は則天武后の側近らとともに、その謎に取り組もうとするのだが……。次から次へと舞台が写り代わり、そのたびに迫真のアクションが繰り広げられる。そのたびに謎が謎を呼び、真相が見え隠れする。歴史実録ものとカンフーものと超常現象ものがミックスされ、凝縮されている。最初から最後まで十分に楽しめ、エンターテインメントとしては超一流であろう。面白かった。