2009-01-01から1年間の記事一覧

北の街にて

前にも書いたかもしれないが、僕は偶然を楽しむことにしている。 朝、部屋を出て羽田に向かう途中の電車では、講義にそなえてちょっと気になることがあり、八代嘉美『iPS細胞』(平凡社新書)を部分的に読み返していた。すると電車のなかで、視界の左のほう…

北の街へ届けよう

今日の午前中、いくつもある壁を1つ越える。「越える」ことができたというのは、次の壁が見えたということ(だけ)を意味する。 明日は2年ぶりに北の街へ。 元ちとせは、インディーズでの2枚目のミニ・アルバム「コトノハ」のタイトル曲でこう歌っている…

『iliholi(イリホリ)』01号(創刊号)発売!

少しあいだが空いてしまいましたね……。 9月28日、エクスナレッジ社からムック『iliholi(イリホリ)』01号(創刊号)が発売されました。特集は「「子どもの脳」の正しい育て方」。表紙は鈴木杏さん。 僕は、コラム2本----臓器移植改定について、政権交代(…

幹細胞をめぐる争いの10年

ごぶさたしています(こちらでは)。 本日は○○の前哨戦ともいえる△△でした。苦しかった……。 非常勤の講義で使っている年表を少し改変し、それをレジュメに組み込んだのですが、こちらにコピーしておきます。 ご参考までに。 幹細胞をめぐる争いの10年<1951年…

アメリカ人の見た日本の医療制度

アメリカでは、健康保険改革が盛んに議論・報道されているようですね。僕はほぼ毎日、英語のベンキョと称して、NPR(ナショナル・パブリック・レディオ)のニュースを(もちろんネット経由で)聴いているのですが、かなりの数の記事がハイペースでアップされ…

street art poster !?

以前、駅の自転車置き場の入り口近くの壁に、ストリート・アートらしきポスター風貼り紙が3点あることを紹介した。その直後、1点増えたが(下段左)、今朝、もう3点増えていることに気づいた(上段の3点)。 これはたぶん、ストリート・アートのなかでは…

JCcast第29回!----政権交代

journalism.jpのポッドキャスト「JCcast」第29回が公開されました。今回の特集は「政権交代選挙をめぐって」です。 僕は、アメリカの大統領選挙などを例に、生命倫理が政治や選挙の争点になる国、ならない国、というテーマで話題提供しています。あいかわら…

オタクの街、医療の街、「生存学と死生学」

午前中、医療とロックンロールの街への通勤定期券を使って、パソコンとオタクの街で途中下車。 駅構内で、数本のビニール傘とカート付きカバンの横で、ワイシャツにネクタイ姿の中年男性が寝ているのを見かける。ネットカフェ難民? 何やらメッセージが書か…

選挙、『読書人』

昼頃に投票を済ませる。列ができていて、20分ほど並んだ。時間帯にもよるのだろうが、僕の経験では初めて。 さて、この国はどのように変わるのか----。 ※ 一昨日のことですが、書評紙『週刊読書人』9月4日号が届きました。僕は6面で、サンドラ・ヘンペル…

選挙前夜にて

明日はいよいよ投票日ですね。その前に少しだけ書いておきましょう。 民主党は、8月11日に公表したマニフェストの最終版で「不妊治療の医療保険への適用検討」を追加しました。 2子育て・教育10.出産の経済的負担を軽減する 【政策目的】 ○ほぼ自己負担な…

動物や人間を捨てる社会

京橋の映画美学校で、『犬と猫と人間と』というドキュメンタリー映画の試写を観る。 飼い主から捨てられ、処分、すなわち殺されるイヌやネコ。プレスキットによれば、2006年度のその数は35万3098頭。2007年にはやや減ったがそれでも31万457頭。1日に100頭近…

自分にも言い聞かせよう

朝から夕方まで、いつものように御茶の水の某社の会議室で作業。 午後、見知らぬクライアントから仕事の打診あり。さてどうするか。 夜半にいちど帰室して、プールに行って身体を動かし、また帰室して、日曜日の夕方の時点でほぼまとまっていた、ちょっと長…

追伸----分子と分母について

終日、図書館で作業。でも作業内容はいつもとは違ってテープ起こし(音声データ起こし?)。約90分のインタビューを5時間ほどで起こし終える。もう少し効率よくできればいいのだが……。場所もいつもの社会人席ではなく、ビジネスルームと呼ばれるパソコン持…

JCcast第28回、『メディカルバイオ』9月号!

昨日ぐらいからJCcast第28回が公開になりました。 第28回 常岡さんの見たアフガニスタン(と『東のエデン』) http://www.journalism.jp/podcasts/2009/08/28.html 今回はゲストに常岡浩介さんをお迎えして、アフガニスタン情勢についてのお話しを聞きました…

自転車と公共圏

いつものように朝から晩まで、御茶の水の某社の会議室で作業。 夜半にいちど帰室し、自転車でいつものスポーツクラブへ。 自転車は当然のことながら、左側通行である。でも僕は、徒歩のときの習慣が身についているせいか、右側を走ってしまうことがある。ま…

リアルな図書館、ウェブな図書館

ここ最近の週末では恒例となったが、朝から近所の公立図書館へ。列に並び、開館と同時に「社会人席」で作業開始。 作業がひと段落したところで、次の作業に必要な資料を持参してくるのを忘れたことに気づく。帰室しなければならないのだが、土日の「社会人席…

『ボヴァリー夫人』

午後、京橋の映画美学校で、『ボヴァリー夫人』の試写を観る。いわずと知れた文豪フロベールの古典を映画化したもので、監督は、『太陽』や『チェチェンへ』が印象的だったアレクサンドル・ソクーロフ(『エルミタージュ幻想』も評価が高いようだが、僕は残…

ある講師の憂鬱

予定より大幅に遅れて(苦)、定期試験の採点終了。 僕は毎年、最後の講義で試験問題を予告してしまうことにしている。おさえるべきキーワード、ヒントもていねいに提示し、書き方のコツも教える。勉強の仕方までアドバイスする。僕が大学生のときにはありえ…

ゴーストタウン

朝から隣町へ。最近できたという公立図書館の様子を見て、もし使いやすそうだったら、そのままそこで作業しようと思ったのだが……。 まず自転車置き場が見つからなかった。この図書館は、再開発で建てられた巨大ビルの3階にある。駅に隣接し、低層は複合商業…

McJob/MacJob

少しあいだが開いてしまった。 今日ではなく昨日のことだが----。 朝、いつものようにネットでニュースをチェックしていると、ソフトウェアアップデートが動き出し、OSのアップデートを知らされる。これまたいつものように指示通りにクリックを続けたのだが……

グーグル和解案

僕は出席できるかどうかわからないのですが、8月7日にグーグル和解案についての勉強会があるそうです。以下、情報を転載しておきます。09.8.4 「著作者はグーグル訴訟とどう対峙していくべきか」 ー和解か、離脱か ?ー アメリカで著作者・出版社の許可なく…

オリコン訴訟

所用のためガッコ(明治学院大学)に寄り、図書館で時間調整してから、霞ヶ関に移動。弁護士会館で、オリコン訴訟の説明会に参加。 周知の通り、裁判は「和解」となり、烏賀陽さんは事実上、勝利した。 オリコン損賠訴訟:和解が成立 「編集不正確」、サイゾ…

試験

朝から国士舘大学町田キャンパスへ。「生命科学と21世紀社会」の期末試験。もう8月なのに(苦笑)。 いつもの校舎に行く途中、男子学生から会釈をされる。昨年の受講生で、何度か質問、というか本人にとっては切実らしいことを相談に近いかたちで話にきたこ…

臓器移植法改定

諸事情のため、臓器移植法改定について、僕が重要だと思う内容を含む記事をリストアップしておきます。もう遅いのですが、ウェブ上に残っているうちにまとめておきます。残念ながら、改定論議が始まったころの記事の多くは消えているようです……。 言うまでも…

診療報酬

一時期、診療報酬をさらに下げるという議論が漏れ伝わってきてきて、自己(窓口)負担が5割という時代が来るのかなあ、と思っていたら、最近、引き上げの気運が高まってきたようですね。 厚生労働省は病院や診療所などの医療機関に支払われる診療報酬につい…

ES細胞

紹介し忘れていましたが、総合科学技術会議の生命倫理専門調査会が、6月30日、ES細胞研究の使用手続き緩和を妥当と認めたとのことです。 国の総合科学技術会議生命倫理専門調査会は30日、塩谷立文部科学相から諮問されたヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞…

図書館

昨日も今日も公立図書館で作業。 この図書館では本だけでなく、CDやVHSビデオ、DVDも借りられるのですが、DVDはまだほんのわずかしかありません。VHSの棚には、まだDVD化されていない映画なんかもあったりして、借りたいところなのですが、残念ながら僕はVHS…

ファストフード考

武田さんは、マクドナルドなどのファストフード店では、一般的に店員と客とのあいだには“匿名性”が保たれているのだが、何度も利用していると、それが破られることがある----つまり“お得意さん”と認識されうる----と書いたりしゃべったりしている(JCcastで…

生命倫理会議

生命倫理会議、参院でのA案可決に関する記者会見の模様をYouTubeで公開しました。田中智明氏は、村上春樹のエルサレム賞受賞でのスピーチ「卵と壁」に触れています。YouTubeの再生リストのほうのリンクも示してしておきます。ご参考までに。09.7.19 2009年7…

幹細胞研究ガイドライン

すでに旧聞に属しますが、アメリカで幹細胞研究のガイドラインが公表されました。以下、ご参考までに。 ルールは古い幹細胞株への資金支出を認めるだろう Rules Will Allow Financing for Old Stem Cell Lines ガーディナー・ハリス By GARDINER HARRIS 2009…