2009-01-01から1年間の記事一覧

『民族の祭典』

暑いですねえ。 僕は最近、ある仕事に取り組んでいるのですが、週末は公立図書館にこもって作業を進めています。その図書館の上階には、映像文化センターという施設があり、定期的に古い映画を上映しています。もちろん無料です。昨日は『民族の祭典』の上映…

医療費あれこれ

マスコミ各社は、厚労省の集計で、医療費が過去最高になっていることを伝えています。 厚生労働省は17日、2008年度の「医療費の動向」を発表した。国民健康保険などの医療保険と公費負担医療の対象となる概算医療費の総額は、前年度比6200億円増の…

ダーガーの部屋、『地下鉄のザジ』

昼過ぎに神田へ。小出由紀子事務所で「北島敬三写真展「ヘンリー・ダーガーの部屋」」を観る。この展示は名称からもわかる通り、写真家の北島氏が、ダーガーの部屋が処分される前にその様子を記録した写真を紹介するもの。ちなみにその仕事は、四方田犬彦氏…

死のバイオ化

夕方、研究会から帰室して、グーグル・ニュースをチェックすると、悪い予感は当たり、参議院でA案が可決されていました。 もう一度出かけて、スポーツクラブのプールやサウナで考えたのは、「バイオ化/生物学化biologisation」が死にもおよぶことになるんだ…

あえて死んでいるとみなす世界

13日(月)の参議院本会議で、臓器移植法の改定案が採決される模様です。 参議院には、すでに衆議院を通過したA案のほかに、A案修正案(もしくはA'案)とE案(もしくは子ども脳死臨調設置案)が採決にかけられることになっています。 7日付の『読売新聞』が…

『パティ・スミス:ドリーム・オブ・ライフ』など

午前中から国士舘大学町田キャンパスへ。先週は、もともと僕の都合で休講のつもりだったのだが、新型インフルエンザの発症者が出たらしく、町田キャンパス全体が休講になったのは前述の通り。補講について事務の人に尋ねてみると、微妙なお答えが返ってきた…

タミフル耐性インフルエンザ

ちょっとあいだが開いてしまいましたね。いろいろとコメントしたいことがあるのですが……。 〔略〕府立公衆衛生研究所は、5月29日にタミフルの予防投与を受けていた大阪府内の女性が発症したことで、タミフル耐性を疑った。ウイルスの遺伝子を調べ、6月1…

イブプロフェン

29日(月)くらいからの夏バテ的状態の件、30日(火)には最悪になりました。食欲はまったくなく、頭痛と倦怠感に悩まされ、ほぼ終日何もできず、ただただ寝ていていました。たぶん熱もあったと思います。 1日(水)、熱はひいたようですが、あいかわらず気…

放心状態、夏バテ

金曜日に緊張感が途切れて以来、ずっと放心状態が続いているが、それに夏バテが重なったようだ。少し体調が悪い。やるべきことはたくさんあるはずなのだが、集中力が続かない。 とりあえず諸事情にそなえて、脳死・臓器移植(法)やDNA鑑定(足利事件)につ…

やっとスタートラインに

……というわけで朝からガッコへ。生協は開いていなかったので、事務室前の共同研究室で、まずはブツをコピーし、複本を2冊つくる。コピー用のカードが切れ、新しいものに代えたとき、ふつうならスタートを押せばすぐにコピーが再開されるのに、なぜか時間が…

今日もカウントダウン

昨日に続いて今日もカウントダウンです。 さて、まずは「要旨」に手を入れてから、プリントアウトを開始することにしますか……。09.6.25 13時16分追記; 僕の英作文能力は中学生並だと判明(苦笑)。 14時20分追記; 落ち着け(>自分)。たかがプリントアウ…

ファイナルカウントダウン

いや、「ファイナル」ではないか。「ファーストカウントダウン」というべきか。 昨日、事務室で添付書類について不明な点を確認し、生協で「黒の厚表紙」を3部注文してきました。プリンタのトナーもA4用紙も多めに買ってあります。足らなくなったら買いに…

口封じ訴訟

『毎日新聞』、オリコン訴訟を含む口封じ訴訟についてのまとまった記事を出しました。やっと、という感じですが。こういう記事は、できるだけ長くウェブ上にアップしておいてほしいものです。09.6.22 放送局や出版社の求めに応じて実名で内部告発したり、コ…

インフルエンザ

東大医科研の研究者が、ヒトに感染しやすくなる変異を見つけたようです。 〔略〕インフルエンザウイルスの表面には、人間の細胞に取り付く役割を担う「ヘマグルチニン(HA)」というトゲの形をしたたんぱく質がある。研究チームは複数の新型ウイルスを分析…

生命倫理会議

生命倫理会議、18日の記者会見の様子をアップしたようです。 記者会見の映像 YouTubeで公開いたしました http://seimeirinrikaigi.blogspot.com/2009/06/youtube.html

『メディカルバイオ』

オーム社の雑誌『メディカルバイオ』2009年7月号が届きました。僕は「ヘッドライン」(94頁)で「「私のDNAをググる!?」遺伝子検査サービスという新ビジネス」を、Book Shelfで、淵上恭子著『バイオ・コリアと女性の身体』(勁草書房)の書評を書きました。…

『メディカルバイオ』、生命倫理会議、インフルエンザ、口封じ訴訟

諸事情で多忙のため、ごく簡単に……。

あと数分で衆議院本会議が……

あと数分で衆議院本会議が始まり、臓器移植法の改定4案が採決されます。いずれも過半数に達せず廃案になりそうという見込みもあるようですが……以下、取り急ぎ、参考リンクを。09.6.18 衆議院インターネット審議中継 http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.ph…

生殖技術と選択の幅

今日も、進行中の書きものと関連して……。 〔略〕53か国、1563の不妊治療院で行った調査によると、データがそろっているいちばん最近の2002年では、生殖介助術(ART)により誕生した赤ちゃんは世界で21万9000人から24万6000人と推定される。世界でARTが行われ…

幹細胞、指針その2

これまた遅いご紹介なのですが、5月20日、文部科学省がES細胞の研究指針を一部改定して手続きを簡略化する方針を固めたとのことです。 ES細胞:使用時の手続き簡略化…文科省専門委 http://mainichi.jp/select/science/news/20090521k0000m040043000c.html…

幹細胞、指針その1

紹介するのが遅れてしまったのですが、5月19日、厚労省が幹細胞の臨床指針の策定を開始したとのことです。 万能細胞、臨床応用指針作り着手 厚労省委が初会合 http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090520AT1G1903S19052009.html 「厚労省委」というのは……

インフルエンザ、フェーズ6

インフルエンザ、ついにフェーズ6に入りましたね。JCcastでお話ししたように、南半球でじわりじわりと広がっているようです。12日7時(グリニッジ標準時)の時点でのWHOの集計によると、致死率は0.5パーセント弱といったところでしょうか。もちろん、国に…

インフルエンザ、幹細胞×2

今日も少しだけ更新しておきましょう。もちろん、進行中の書きものと関連して……。

幹細胞バンクと“人間の”資源化

少しでも書いておきましょう。いま進行中の書きものと関連して……。 さまざまな細胞に分化できる人工多能性幹細胞(iPS細胞)を蓄積した国内初の「細胞バンク」について、京都大の山中伸弥教授は4日、自身がセンター長を務める京都大iPS細胞研究センタ…

JCcast第26回、新型インフルエンザ特集!

JCcast第26回が公開されました。 今回は、新型インフルエンザ特集です。YYjこと山下祐司君が今回の流行を時系列的に振り返り、彼なりに問題提起し、それに対して僕と赤木智弘君がそれぞれの視点でコメントするかたちで、議論をさらに展開しています。収録は…

掟の門

カフカの書いた「掟の門」という短編小説がある。ほんの4ページほどのものなので、短編というよりは掌編というべきかもしれない。僕は池内紀編訳の岩波文庫『カフカ短編集』を持っているのだが、ネット上にも全文がいくつかアップされている(たとえば森本…

分断化された世界

昨日のことだが……。 鶴川から新百合ヶ丘までのあいだは立っていたのだが、僕から見て右下に座っていた女性は、「PCR関連製品……」とか書いてある資料を読んでいる。インフルエンザを勝機と見る関連メーカーの人であろうか。 新百合ヶ丘から新宿までは座れた。…

大学とインフルエンザ

午前中、国士舘大学へ。 いつものように事務室で資料をコピーしていたら、文学研究の○○先生と遭遇。○○先生の研究対象は、僕の愛読するあの作家。「もうすく新作出ますよね!」と話しかけ、しばし映画化されるという某作品などについても雑談。先生は何かメモ…

何かをざくっと知りたいとき……

僕はときどき、ふとしたきっかけで、既読の本を読み直すことがあります。とくに古典と呼ばれる本では、そんな読み方も悪くないと思います。 いま拾い読みしているのは、ポール・ド・クライフの『微生物の狩人』(岩波文庫)とジョージ・オーウェルの『1984年…

科学の広報

ある人に教えてもらった記事なのですが……現役の科学部記者が「科学者らの広報戦略」の変容について書いています。 科学記者を始めた20年ほど前、記者の訪問を歓迎しない科学者は、けっして珍しくなかった。「新聞記者との付き合いには何のメリットもなく、…